繋げる“ピケの後継者”へ スペイン期待のE・ガルシアはクンデ、アラウホらに勝てるか

バルセロナでプレイするエリック・ガルシア photo/Getty Images

足下の技術は安定している

シャビ・エルナンデス率いる今季のバルセロナは堅守が大きな話題となっており、リーグ戦では22試合で僅か7失点と抜群の安定感を見せる。

中でも興味深いのは、シャビが複数の最終ラインを採用していることだ。常にメンバーを固定しているわけではなく、組み合わせは複数存在する。右サイドバックにジュール・クンデやロナルド・アラウホを回すこともあれば、左サイドバックを本職とするマルコス・アロンソをセンターバックに回すパターンもある。

さらにチェルシーから加入したアンドレアス・クリステンセンも安定したパフォーマンスを見せており、今のバルセロナは最終ラインのポジション争いが激しくなっている。
その中で少々出遅れてしまったのが22歳のスペイン代表DFエリック・ガルシアだ。

スペイン期待の若手センターバックとして注目されてきたガルシアだが、現状はクリステンセンやアラウホ、クンデの方が評価は高い。16日に行われたマンチェスター・ユナイテッドとのヨーロッパリーグ決勝トーナメント・プレイオフ1stレグも出番がなく、今は我慢の時間だ。

だが、ポテンシャルは高い。最大の魅力はスペイン人DFらしい足下の技術にあり、フル出場した19日のカディス戦ではチーム最多となる104本のパスを出し、その成功率も94.2%と安定している。ビルドアップ能力は同じスペインの大先輩ジェラール・ピケに近いものがあるかもしれないが、バルセロナで1番手センターバックとなっていけるのか。現在のチームではMFガビ、ペドリなどスペインの若手選手たちが躍動しており、スペイン代表にとってもバルセロナでの若手の成長は重要だ。ガルシアもその波に乗ってほしいところで、今後のさらなる成長に期待がかかる(データは『WhoScored』より)。

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