ブライトンで飛ぶ鳥を落とす勢いを見せている三笘薫。FAカップ4回戦ではリヴァプールを相手に後半アディショナルタイムに巧みな逆転ゴールを決めて、前回大会王者を下した。
今季ブライトンに3戦して一度も勝利がないリヴァプールは、リーグでの2試合でも三笘に得点をお膳立てされるなど、三笘は嫌な存在となっていることだろう。そんなリヴァプールがオーストリアで評価を上げている日本人FWに関心を示しているようだ。
その男がLASKリンツでプレイする中村敬斗である。ガンバ大阪から2019年に欧州へ渡った中村は、オランダやベルギーなどを経て20-21シーズン途中にオーストリア2部のFCジュニアーズへと移籍。翌年に同国1部のLASKへと加入すると、昨季は公式戦25試合6ゴールを記録した。さらに2年目の今季は18試合で11ゴールと得点力が開花し、輝きを放っている。
中村に対してクラブ専門メディア『Liverpool.com』にて「リヴァプールが“ネクスト三笘薫”をスカウトする」と報道。中村を獲得するべくクラブのスカウトを送り込むつもりだと伝えている。また英『telegraph』のマイク・マクグラス記者によれば、ブライトンもスカウトを送って調査を続けている模様だ。
オランダではコロナ禍の影響もあって退団に追い込まれ、ベルギーでも結果を残せなかった中村だが、オーストリアの2部からここまで這い上がってきた。スピードとテクニックを持ち合わせ、左サイドからドリブルでチャンスを作り、キック精度も高くFKのキッカーにもなれる。リヴァプールやブライトンも目を付ける男はプレミア挑戦も近いかもしれない。