ついにアーセナルで才能が完全開花したノルウェー代表MFマルティン・ウーデゴー。トップ下の位置からアーセナルの攻撃をコントロールする姿もすっかり見慣れたものとなり、10代の頃より天才と評されてきただけあってパフォーマンスの質は高い。
特長の1つに挙げられるのが高いドリブル精度だ。ピッチ中央でボールを受ける機会の多いウーデゴーには相手守備陣からのプレッシャーが飛んでくるが、ウーデゴーはそれをかわすのが上手い。
データサイト『WhoScored』によると、今季プレミアリーグで30回以上ドリブルを仕掛けた選手の中でウーデゴーは63.6%のドリブル成功率を記録している。これはリーグでは最高の成功率なのだという。1対1で相手を抜き去るドリブルを仕掛けるタイプではないが、相手のプレスを巧みに外して前線へチャンスボールを提供している印象だ。
アーセナルOBローレン氏も、このまま成長すればバロンドール候補になっても不思議はないと絶賛する。
「もし彼が進歩を続ければ、1億ユーロや2億ユーロの価値を持つ選手になるだろう。バロンドールのような個人タイトルも争えるはずさ。チームの良いパフォーマンスが彼の成長に繋がっているね。アーセナルがプレミアを制し、来季チャンピオンズリーグでも上手く戦えるなら、ウーデゴーは世界のトップの1人になる」(英『TalkSport』より)。
確かにアーセナルでタイトルを獲得していくことができれば、個人タイトル獲得のチャンスもゼロではないだろう。それほどの成長ぶりを見せており、神童と呼ばれてきた理由を証明するシーズンとなっている。