2017年にモナコからチェルシーへ加わった際には同じフランス人MFエンゴロ・カンテと鉄壁の中盤デュオを形成するかと思われたのだが、ここまでMFティエムエ・バカヨコには苦しい時間が続いている。
189cmとサイズに恵まれた守備的MFで、モナコ時代にはキリアン・ムバッペやベルナルド・シウバ、ファビーニョらとリーグ制覇やチャンピオンズリーグ・ベスト4にも貢献。チェルシーが2016-17シーズン終了後に獲得へ動いたのは妥当な判断だったと言えよう。
しかし、プレミアリーグでは本領を発揮できなかった。ミラン、古巣モナコ、ナポリ、そして2021年からは再びミランとレンタル移籍を繰り返すキャリアとなっており、チェルシーではほとんど戦力になれていない。
現在はトルコのアダナ・デミルスポルからの関心が噂されているが、振り返ればバカヨコが最後にチェルシーの選手として試合に出場したのは2018年5月のFA杯決勝マンチェスター・ユナイテッド戦となっている。
このゲームはセスク・ファブレガス、カンテとともに中盤を構成し、1-0で優勝に貢献したバカヨコ。そこから4年半にわたってレンタル生活が続いていることになり、今季はミランでも出番がない。28歳と中堅世代を迎え、もう若手でもなくなった。5大リーグの強豪でプレイするのは難しいかもしれないが、モナコ時代の輝きをどう評価すべきなのか。評価の難しい選手となっている。