[W杯マッチ33]マンチェスター両雄の至宝がゴールでウェールズ撃破 “ハイテンションサッカー”でイングランドが決勝T進出

近年マンチェスター・ユナイテッドでは不調続きだったラッシュフォードだが、今季はクラブ、代表で充実した時間を送っている photo/Getty images

個で強いイングランドが次のステージへ進む

MATCH33 グループB 第3節 2022年11月29日 22:00キックオフ(会場:アマフド・ビン・アリ・スタジアム)
ウェールズ 0-3 イングランド

グループステージ最終節に行われた“イギリスダービー”はイングランドがボールを持つ展開に。後方にはストーンズやマグワイアという出し手となれる守備者を揃え、マグワイアが相手ボックス付近までドリブルで運ぶ場面もあった。

先にチャンスを迎えたのは、イングランドだ。10分、出足の早いディフェンスでライスがハーフウェイライン付近でインターセプトに成功すると、一気に両翼のフォーデンとラッシュフォードがウェールズゴールに迫る。ラッシュフォードのシュートは守護神ウォードのビッグセーブに防がれてしまったが、イングランドが得意のカウンターからフィニッシュまで持っていく。
前半イングランドが相手を完璧に崩す場面はなかったが、カウンターが非常に強力だった。どちらのボールでもないフィフティーフィフティーの場面でイングランドは球際の強さを発揮し、ラインを少し上げたウェールズのディフェンスラインを脅かす。身体能力に優れた選手を多くピッチに配置しているイングランドが切り替えの早さでウェールズを圧倒する。

守る時間が長かったウェールズだが、ボールを持ってもフィニッシュまでいくことができない。そのためカウンターを常に警戒する必要があり、攻撃がリスクになってしまっていた。ベイル、ラムジーと前線にタレントはいるため、彼らに良い形でボールを預けたい。

ラムジー、ベイルとここまでウェールズをけん引していた2人は全盛期を過ぎてしまった photo/Getty images

ウェールズはイングランドの勢いに対応できず

後半も前半同様にハイテンションで試合に臨むイングランドがフォーデンの突破からペナルティエリア手前の左でFKを獲得。キッカーはイラン戦でもゴールを決めているラッシュフォード。シュートはゴール右隅に飛び、FKからイングランドが先制に成功する。

イングランドの猛攻は止まらず、リスタート後もハイプレスを継続し、その流れからフォーデンが追加点をゲット。イングランドのハイテンションサッカーにウェールズはついていけず、わずか2分間でイングランドが2ゴールを奪う。

ここまで差が付くと、ウェールズの状況は厳しい。エースのベイルもベンチに下がっており、攻撃で中心となれる選手がいない。ジェイムズが55分に左サイドから惜しいシュートを放ったが、それくらいであり、イングランドがウェールズに力の差を見せつける展開に。

交代選手の質も高く、イングランドは後半からグリーリッシュ、フィリップス、アレクサンダー・アーノルドとメガクラブでプレイする選手が続々と投入される。

68分にはラッシュフォードのこの日2点目が決まり、0-3とイングランドの圧勝となった。前半ウェールズは耐えていたが、後半スタートでのイングランドの勢いに追い付けず、引き離されてしまった。

イングランドはウェールズを崩すシーンはそれほど多くなかったが、ハイプレスとショートカウンターの強度、クオリティが高く、まさにプレミアリーグの試合を見ているかのようなゲームだった。ボールを持つよりも引いて守った後のカウンターが強力で、大会向きのチームとなっている。しかもセットプレイで力強さを発揮でき、後半アディショナルタイムには右サイドのコーナーキックから4点目を狙う場面もあった。

イングランドは2勝1分勝ち点7、1位で決勝トーナメント進出が決まった。ラウンド16はグループA、2位との対戦であり、セネガル代表とぶつかる。今大会バイエルンのサディオ・マネは不在となっており、イングランドが有利か。

ウェールズは64年ぶりのW杯出場となったが、1勝もできず大会を去ることに。主力としてチームをけん引していたベイル、ラムジーらの衰えと共にチームの勢いも落ちており、今後巻き返すことはできるのだろうか。

全ポジションにタレント揃うイングランドが個でウェールズを圧倒した photo/Getty images

[スコア]
ウェールズ 0-3 イングランド

[得点者]
ウェールズ
なし

イングランド
50分 マーカス・ラッシュフォード
51分 フィル・フォーデン
68分 マーカス・ラッシュフォード

[ポゼッション]
ウェールズ 30% イングランド 51% 中立 19%

[シュート数]
ウェールズ 7 イングランド 18

[枠内シュート]
ウェールズ 1 イングランド 7

[イエローカード]
ウェールズ2枚
ダニエル・ジェイムズ
アーロン・ラムジー

[レッドカード]
なし

[ラインナップ]
ウェールズ
フォーメーション : [4-5-1]

監督 : ロブ・ページ

GK
ダニー・ウォード(レスター/イングランド)

DF
ネコ・ウィリアムズ(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
ベン・デイビス(トッテナム/イングランド)
クリス・メファム(ボーンマス/イングランド)
ジョー・ロドン(レンヌ/フランス)

MF
ジョー・アレン(スウォンジー)
アーロン・ラムジー(ニース/フランス)
ガレス・ベイル(ロサンゼルスFC/イングランド)
イーサン・アンパドゥ(スペツィア/イタリア)
ダニエル・ジェイムズ(フラム/イングランド)

FW
キーファ・ムーア(ボーンマス/イングランド)

交代出場
36分 ネコ・ウィリアムズ→コナー・ロバーツ(バーンリー/イングランド)
46分 ガレス・ベイル→ブレナン・ジョンソン(ノッティンガム・フォレスト/イングランド)
57分 ベン・デイビス→ジョー・モレル(ポーツマス/イングランド)
77分 ダニエル・ジェイムズ→ハリー・ウィルソン(フラム/イングランド)
81分 ジョー・アレン→ルビン・コルウィル(カーディフ)

イングランド
フォーメーション : [4-3-3]

監督 : ガレス・サウスゲイト

GK
ジョーダン・ピックフォード(エヴァートン)

DF
カイル・ウォーカー(マンチェスター・シティ)
ルーク・ショー(マンチェスター・ユナイテッド)
ジョン・ストーンズ(マンチェスター・シティ)
ハリー・マグワイア(マンチェスター・ユナイテッド)

MF
デクラン・ライス(ウェストハム)
ジョーダン・ヘンダーソン(リヴァプール)
ジュード・ベリンガム(ボルシア・ドルトムント/ドイツ)

FW
ハリー・ケイン(トッテナム)
マーカス・ラッシュフォード(マンチェスター・ユナイテッド)
フィル・フォーデン(マンチェスター・シティ)

交代出場
57分 カイル・ウォーカー→トレント・アレクサンダー・アーノルド(リヴァプール)
57分 ハリー・ケイン→カラム・ウィルソン(ニューカッスル)
57分 デクラン・ライス→カルヴィン・フィリップス(マンチェスター・シティ)
65分 ルーク・ショー→キーラン・トリッピアー(ニューカッスル)
75分 マーカス・ラッシュフォード→ジャック・グリーリッシュ(マンチェスター・シティ)

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