ジョゼップ・グアルディオラがマンチェスター・シティに就任して今年で7季目となる。シーズンを重ねるごとに各ポジションが強化されており、今季はアーリング・ハーランドを獲得した。近年のシティに不在だったストライカーであり、すでにリーグ戦では2ゴール1アシストを記録している。
ペップ就任で強化されたのは攻撃陣だけでなく守備陣もそうだ。昨季はリーグ戦で26失点しかしておらず、リヴァプールと並んでプレミア最少失点だった。
その強固な守備を支えるのがカイル・ウォーカーだ。快足を生かした守備を得意とするサイドバックで、トッテナムから移籍後常にシティの右サイドにはウォーカーがいる。その強度はキリアン・ムバッペを完封するほどであり、現状彼よりも守備に秀でた右SBはいない。しかし32歳と若くなく、そろそろ後釜を探す必要がある。
ウォーカーのように他クラブから引き抜くのであればチェルシーのリース・ジェイムズが該当するが、自チームでどうにかするのであれば適した人材がいる。DFイッサ・カボレ(21)だ。
ベルギーのメレヘンでキャリアをスタートさせ、2020年からシティに在籍している。昨季はリーグ・アンのトロワでプレイしており、リーグ戦31試合に出場した。ブルキナファソ代表であり、セネガル代表が優勝した前回のアフリカネイションズカップではベスト4に入り、カボレ本人は最優秀若手選手として評価されている。
移籍市場に精通するファブリシオ・ロマーノ氏によればカボレは今季マルセイユでプレイすることになるようだ。レンタルでの加入であり、すでにメディカルチェックは終わっている。買い取りオプションが付与されているが、シティが買い戻すオプションもあるようで、今季の活躍次第で彼がウォーカーの後釜になるかが決まるか。
爆発的なスピードを武器とするSBで、ドリブル成功数47回は昨季トロワでチーム2位の好成績だ。球際の強く地上戦でのデュエル勝利数は135回を記録している。ウォーカーの後釜にピッタリであり、あとはペップが納得するパフォーマンスを披露できればトップチーム入りもあるだろう。
今季は再びリーグ・アンでプレイすることになりそうなカボレ。マルセイユはウィリアム・サリバやマッテオ・グエンドウジとアーセナルの若手を育てており、今季加わったヌーノ・タヴァレスはさっそく2ゴールを挙げている。プレミアの若手と相性が良く、カボレも素晴らしい選手になって戻ってくることになればウォーカーの後釜探しも困らずに済む(データは『SofaScore』より)。