遠藤航ら海外組含めたフル代表中盤の枠は「5」 “パリ世代の宝石”藤田譲瑠チマが入り込める隙はあるのか

20歳とは思えない活躍を見せた藤田譲瑠チマ photo/Getty images

本戦までに2試合残っている

日本代表はE-1選手権を戦い、2勝1分の好成績を残して2013年以来のタイトルを獲得している。アジア最大のライバルとされる韓国との最終戦では、サムライブルーが決定力の高さを見せつけ、3-0と快勝を収めた。

今大会で存在感を示したのは攻撃陣と中盤だろう。3ゴールの相馬勇紀と町野修斗、セカンドストライカーのようにプレイした西村拓真、サイドでは宮市亮、中盤では藤田譲瑠チマが20歳とは思えないパフォーマンスを披露し、チームの中心として輝きを放っている。

とくにこの藤田は印象的な活躍を見せた。攻撃を支えるビルドアップ、相馬のゴールをアシストした絶妙なクロスと攻撃面での関与に加え、守備面では常にセカンドボールを回収して日本の攻撃を継続させている。これを20歳の若さでやっているのが驚きであり、ブラジルメディア『globo』では「パリ世代の宝石」と藤田を表現している。
そんな藤田が期待されるのは海外組含めたフル代表へのステップアップだろう。E-1選手権での働きぶりは圧倒的であり、森保一監督へのアピールに成功したはずだ。

現状藤田がポジションを争うことになる中盤は遠藤航、田中碧、守田英正、原口元気、柴崎岳の5人だろう。鎌田大地や久保建英もMFと表記されるが、スタイルでいえばよりバランスタイプの彼ら5人となる。

アジア最終予選で絶対的な地位を築いた遠藤、田中、守田の3人がここで外れるとは思えない。となると、原口、柴崎だが、彼らもまた藤田にとって代わられる存在ではない。原口は運動量で柴崎は決定的なパスで仕事をする。柴崎は日本代表でそれほどアピールできておらず、藤田と入れ替わりになるとすれば彼だが、日本代表での経験を考えれば可能性は低いだろう。

現状センターバックに続いて層が厚い日本代表の中盤。藤田という楽しみな存在が出てきたが、9月に開催されるアメリカ、エクアドルとのテストゲームで試されることになるのだろうか。

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