吉田麻也、インテル戦で久々先発 ペリシッチやコレアとの対戦をブラジル戦やW杯本番に活かせるか

サンプドリアで多くの出場機会を得られなかった吉田 photo/Getty Images

3月のユヴェントス戦以降は2試合の途中出場のみだった

セリエA最終節のインテル戦で3月以来となる先発出場をはたしたサンプドリアの吉田麻也。CBというポジションゆえ仕方ないことだが、この試合の吉田はインテルに喫した3失点全てに絡んでしまった。

前半はインテルの強力な攻撃を抑えきり、無失点で折り返したものの、後半4分の場面では吉田がニコロ・バレッラとイヴァン・ペリシッチの2人を見なければならない1対2の状況を作られてしまい、ペリシッチのゴールを許した。

後半10分には、インテルの早い攻撃にサンプドリアのディフェンス陣がついていけず、2失点目を献上。吉田はホアキン・コレアのシュートコースに入ったものの、ブロックすることはできなかった。

その2分後には、サンプドリアゴール前で2対2の状況を作られ、吉田はコレアに対応。しかし、コレアを捕まえきることができず、最終的にはシュートを許し3失点目を喫した。

データサイト『SofaScore』によれば、吉田の評価点はチーム2番目の7.1と悪くないものの、3失点目は吉田の対応次第で防ぐこともできたはず。久々の先発出場で試合勘不足やコンディション不足ということもあったのかもしれないが、6月のブラジル戦ではコレア以上とも言えるアタッカーたちを相手にしなければならない。

このインテル戦で久々にスタートから世界トップレベルの選手と向き合えたことは大きかったはず。もしこの試合でも途中出場や未出場に終わっていたら、本来の試合勘やコンディションを取り戻せないままブラジルの選手たちに挑んでいた可能性もあり、今回以上のやられ方をすることになったかもしれない。

ブラジル戦をW杯本番に向けた試金石とするためにも、吉田以外の選手も含め、可能な限り万全の状態で臨みたいところ。ブラジルがどこまで本気でくるかはわからないが、強豪国相手に全力でぶつかったからこそ得られるデータもたくさんあるはずで、そこで出てきた課題をW杯本番のドイツ戦やスペイン戦にも活かしていきたい。

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