プレミアリーグ第37節のサウサンプトン戦で1ゴールを記録したリヴァプールの南野拓実。出場時間が限られた中でも結果を残してチームに貢献する彼の姿は、地元紙『Liverpool Echo』でも高く評価されているものの、来季については様々な意見が飛んでいる。
久々の先発出場となった南野は、FAカップ決勝で負傷したモハメド・サラーに代わって右ウイングで出場。1点ビハインドの27分に同点ゴールを決めて逆転勝利に貢献した。
そんな南野に対し、彼がこの夏にどのような動きを見せるかについて議論されている。同紙の記者の意見は二極化しており、ハンナ・ピノック氏は「南野をチームに残すことはリヴァプールにとって利益をもたらすこととなる」と書いている。今シーズンの限られた出場時間に関しては「間違いなく彼自身のせいではないので、貢献度は疑う余地はない」と評価した。
「チームに残るかどうかは南野自身の気持ちもあるが、レッズは彼をメンバーとして入れておくことで、得られる利益があるだろう」と記した同氏。国内カップでチーム内得点王にもなった南野の残留は、チームに数多くのタイトルをもたらすことができるとした。また「チームでより重要な役割を担う戦いをする選手に値する」と、南野の来季に期待している。
対して同紙記者のウィリアム・ピックワース氏は南野を十分に評価した上で、「カイデ・ゴードン、ハーヴェイ・エリオットなど有望な若いウインガーが育っており、27歳の彼は他クラブで新たなキャリアを築く時だ」とした。チームとしても若い選手を起用する機会を増やすことと、南野自身も出場機会を増加させるためには、移籍するのも選択肢の1つなのではと論じている。