ルカク、ハキミ、エリクセンを失いながら3冠の可能性を残すインテル イタリアで称賛されるインザーギ監督の手腕

3冠の可能性残すインテル photo/Getty Images

1月にスーペルコッパのタイトルを獲得したインザーギ・インテル

昨シーズンに11年ぶりとなるスクデット獲得を果たし、今シーズンも現在2位と2連覇の可能性を残しているインテル。1月には昨季のリーグ戦王者とカップ戦王者が戦うスーペルコッパを12年ぶりに制し、チャンピオンズリーグでは10シーズンぶりにベスト16まで勝ち残った。そして数日後にはユヴェントスとのコッパイタリア決勝も控えている。

これだけ聞くと、長かった低迷期をようやく脱したインテルが昨シーズンの勢いそのままに良い成績を残しているようにも思える。しかし実際にはインテルオーナーの蘇寧グループが財政難に陥った影響により、チームをリーグ優勝へと導いたアントニオ・コンテ氏がシーズン終了後に突然辞任。ラツィオで結果を残していたシモーネ・インザーギ氏に白羽の矢が立った。

しかしインザーギ監督を待ち受けていたのは主力選手たちの離脱だった。資金を確保したい経営陣は右ウイングバックのレギュラーだったアクラフ・ハキミをパリ・サンジェルマンへ放出。リーグ戦24ゴール11アシストを決め、セリエAのMVPを獲得したロメル・ルカクもチェルシーへの移籍が決まった。さらに中盤のクオリティを高める存在となっていたクリスティアン・エリクセンがEURO2020の試合中に心停止で倒れるというアクシデントに見舞われた。後に回復はしたものの除細動器を装着してのプレイがイタリアでは認められず、チームを去ることになってしまった。

伊『calciomercato』によれば、シーズン開始前のインテルは批評家たちから「奇跡が起きれば4位を狙える」と考えられていたそうだ。同メディアはそんなインテルを再浮上させたインザーギ監督の手腕を称賛。「シーズン終了時にどんな結果であれ、このチームと監督は大きな拍手を受けるに値する」と評した。

今シーズンは、リーグ戦残り3試合とコッパイタリア決勝の計4試合を残すのみとなったインテル。ここまでの戦いで十分立派な成績を残したとは言え、やはりリーグかカップのどちらかだけでもタイトルを獲得してシーズンを終えたいことだろう。リーグ戦はミランの足踏み待ちとなっている今、まずはコッパイタリア決勝のユヴェントス戦に全力を尽くすべきだ。

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