エジルではなく、最も近いのはカソルラ アーセナルでノルウェーの神童が見せる攻守に渡る貢献度

攻守で頼れるマルティン・ウーデゴー photo/Getty images

頼れる存在だ

ニラコ・ぺぺ、エディ・エンケティアの投入で流れが変わり、ウルブズに2-1で勝利したアーセナル。これでリーグ戦は3連勝となり、勝ち点45ポイントで4位のマンチェスター・ユナイテッドとの差が1ポイントにまで縮まっている。さらに消化試合数はアーセナルが2試合少なく、4位以内でのCL出場権獲得が現実味を帯びてきた。

途中交代のペペ、ジョゼ・サーのオウンゴールを誘発したアレクサンドル・ラカゼットに注目が集まりがちなこの試合だが、2ゴール共に起点となるパスを供給しているのはマルティン・ウーデゴーだった。

昨季はレアル・マドリードからのローンでやってきたノルウェーの神童。後半戦のみのプレイとなったが、ミケル・アルテタ監督からの評価は高く、今夏の移籍市場でアーセナルに完全移籍でやってきた。

攻撃的な司令塔タイプ、レフティということもあり、アーセナルやレアルで活躍したメスト・エジルと比較されることの多い同選手だが、今季のパフォーマンスを見ればそれが間違いだったことがわかる。もちろん、エジルのようなパスから好機を演出することもできるが、それに加え中盤でのゲームメイクと献身的な守備をウーデゴーはこなすことができる。特にウーデゴーのゲームメイク力は今のアーセナルには欠かせないものであり、彼が今季ここまで継続されているのはそういった背景があるといえる。

英『Football365』ではウーデゴーをチームで最も重要な選手とし、現在はカタールのアルサッドでプレイする元アーセナルのサンティ・カソルラと重ねている。

推進力とテクニックが合わさったドリブルでボールを運び、両足から放たれる高精度のスルーパスで攻撃を活性化させていたカソルラ。彼が不在になれば途端にゲームが作れなくなることもあり、今のウーデゴーとスタイルは似ている。

中盤ではトーマス・パルティに続く736本のパスを通し、331回のチームトップのなるプレッシング数を誇るウーデゴー。彼の走力、ゲームメイク力、守備力は頼もしく、今後もチームを支える存在として活躍してくれるはずだ(データは『SofaScore』より)。

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