2014-15シーズンのパフォーマンスは見事だったが……
今から7シーズン前、ドイツ・ブンデスリーガで仕掛けまくっていたドリブラーがいた。
1シーズンで156回もドリブルを成功させ、2014-15シーズンのブンデスリーガ・ドリブル成功ランキング1位に輝いたレヴァークーゼンFWカリム・ベララビだ。
当時のベララビはリーグ戦でも12得点を記録しており、2014年にはドイツ代表デビューも経験。期待の若手アタッカーとしてドイツ国内でも注目を集めていたのだ。
しかし、ベララビはその活躍を続けることができなかった。ブンデスリーガで二桁得点を達成したのはこのシーズンだけで、昨季には無得点で終える屈辱も味わっている。
残念だったのは怪我が続いたことだ。大活躍だった2014-15シーズンの翌年こそリーグ戦6得点11アシストの記録を残したが、2015-16シーズンは怪我で前半戦のほとんどを棒に振ってしまった。それ以降も筋肉系の故障が目立つようになり、先日もクラブよりベララビが太ももの負傷で3週間ほど離脱することが発表された。
その間にレヴァークーゼンでは続々と若い後輩アタッカーが活躍するようになり、今も18歳のフロリアン・ヴィルツや22歳のムサ・ディアビら若きアタッカーが2列目で躍動している。31歳を迎えたベララビの存在感は徐々に薄くなってしまったところがある。
ドイツ代表でも最後に出場したのは2016年のことで、定位置確保とはならなかった。アタッカーにとって筋肉系の故障はダメージを残すことがあり、ベララビもガラスの才能と言えるのかもしれない(数字は『WhoScored』より)。