たった1年でチェルシーも無視できない存在に? 永遠の都で戻ったエイブラハムの得点力

今季ローマで好調のエイブラハム photo/Getty Images

夏に買い戻し条項行使か

昨夏、チェルシーからの完全移籍でイタリアのASローマに向かったイングランド代表FWタミー・エイブラハム(24)。ブルーズではやや苦しい時間を過ごしていたこともあって、このストライカーは一度セリエAで再起を図ることとなった。買い戻し条項が付帯しているとされるものの、完全移籍による放出。将来チームに戻ってくるとしても、それが実現するには少し時間を要することになると予想していた人も多かったはずだ。

しかし、昨夏の退団からわずか1年で、チェルシーはエイブラハムを呼び戻すこととなるのだろうか。このイングランド代表FWは、新天地となったローマで恐ろしく早い巻き返しを見せている。

今季は序盤戦こそシュートが枠に嫌われるシーンも多く見受けられたが、それでもここまでコンスタントにゴールを積み重ねているエイブラハム。現時点では公式戦30試合の出場で17得点を記録しており、今や彼はジョゼ・モウリーニョ監督が率いるローマにおいて絶対的な得点源となった。昨季チェルシーで燻っていた頃と比べれば、状態の違いは明らかだろう。
そんなエイブラハムの立ち直りを受けて、チェルシーはシーズン終了後に彼の買い戻し条項を行使することを検討していると英『football.london』が伝えている。ブルーズは開幕前にFWロメル・ルカクを獲得したものの、彼は現時点で公式戦8ゴールしか奪えていない状況。エイブラハムが調子を取り戻したとなれば、復帰させたい気持ちが生まれてくるのも無理はないか。

当初の予想よりも早くイタリアで立ち直りを見せているエイブラハム。はたして、1年の経たずにチェルシーから再評価されるようになったストライカーは、来季どこでプレイすることとなるのだろうか。セリエAで手に入れた地位をさらに高めるか、それともプレミアリーグに戻って失った評価を回復させるか。その動向には注目だ。

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