冨安の右SBや3バックへの移行…… ドイツを騒がせている“日本の至宝”に代表招集はかかるのか

メキメキと評価を上げている伊藤 photo/Getty Images

想像が膨らむ

ドイツ1部で活躍する若いサムライの躍進が止まらない。シュツットガルトDF伊藤洋輝のことだ。今年の夏に当時J2のジュビロ磐田からドイツへ渡った伊藤は欧州初挑戦ながら既にリーグ戦で11試合に出場し、1ゴールを決めている。当初はセカンドチームでプレイする予定だったが、プレシーズンマッチでの出来を評価されてトップチームに帯同している。

直近のヴォルフスブルク戦でも日本代表の遠藤航と共にスタメン出場し、2-0で勝利を収めている。この試合では特に伊藤のビルドアップが冴えわたっており、チームトップとなる53本のパスを成功させ、後方からゲームを組み立てていた。ブンデスリーガではプレイ1年目となる選手を対象とし、ベストルーキー賞を月ごとに選んでいるが、11月は伊藤がボルシア・ドルトムントのドニエル・マレンやフランクフルトのイェスパー・リンドストロムらを抑えて受賞している。

このように順調に海外1年目を楽しんでいる伊藤だが、気になるのはフル代表への招集だろう。アンダー世代での招集経験はある同選手だが、フル代表はなく、2021年アジア最終予選中国戦のメンバーに選ばれれば、22歳にして初A代表となる可能性は十分にある。

もちろん、吉田麻也や冨安健洋の2人は絶対的な選手であり、いきなり中国戦で大抜擢されるとは思えないが、今のうちに代表に呼んでおけば、ワールドカップ・カタール大会までに戦力とすることもできる。

伊藤の台頭があれば、冨安の右サイドバック起用や代表での3バック移行も考えられる。冨安は代表でCBの選手だが、所属クラブであるアーセナルでは完全にSBとなっており、森保ジャパンでも日頃慣れているポジジョンでのプレイを見てみたい。3バックであればシャルケ板倉滉と同時起用する選択肢も出てくる。今まで4バックを軸としてきたが、後ろを3枚にすることで新しくウイングバックを採用する案も考えられ、CBに一人頼れる選手が出てくることで選択肢は一気に膨らむ。

冨安や板倉、伊藤とCBの未来は明るい日本代表。特に伊藤はドイツで急成長しており、1月に代表招集となれば楽しみな一戦となるだろう(データは『WhoScored.com』より)。

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