チェルシー撃破の立役者となった“爆速アタッカー” ユーヴェの前線で輝いたスピード

CLチェルシー戦で貴重な決勝点を挙げたキエーザ photo/Getty Images

CLグループステージ第2節で決勝点

現地時間29日に行われたチャンピオンズリーグ・グループステージ第2節のユヴェントス対チェルシー。強豪同士の対戦ではあったものの、この試合に関しては多くの人がチェルシー優勢と考えていたはずだ。しかし、そんな予想を覆して現地時間29日で勝利を掴んだのはユヴェントス。今季は開幕から少し苦戦を強いられていたイタリアの名門だが、この大一番では1-0で見事に勝利を手にしている。

その立役者となったのがFWフェデリコ・キエーザだ。この試合に前線の一角として先発出場を果たした同選手は、前半途中からチームが講じたシステム変更を機に大爆発。序盤は左サイドからチャンスを窺っていたものの、より中央にポジションを移してからはユヴェントスが繰り出す鋭いカウンターのフィニッシャーとして躍動した。20分には自らボールを奪って決定機を作り出し、40分には鋭いドリブルで好位置のFKを獲得。いずれも得点には至らなかったが、前半からキエーザには得点の匂いがしていたと言っていい。

そして46分、ついにキエーザはチェルシーのゴールをこじ開ける。ユヴェントスのキックオフで後半が始まると、同クラブは自陣からのロングボールをアドリアン・ラビオ→フェデリコ・ベルナルデスキと繋いで最後はキエーザ。ベルナルデスキが相手選手2人を引きつけて生じたスペースにすかさず走り込んだスピードスターは、左足のシュートで相手ゴールのニアサイドを撃ち抜いた。チェルシー守備陣の隙を突いたスプリントに、決して簡単ではなかった逆足でのシュート。どちらも完璧だったと言ってよく、77分までのプレイで同選手は最高の仕事を果たしてみせた。
このチェルシー戦では最初のプランがそれほどハマっていないと見るや、即座にシステムの変更を決断したマッシミリアーノ・アッレグリ監督の手腕も光った。しかし、やはりそれに応えたキエーザこそ、この試合における主役だったと言えるだろう。EURO2020で一躍世界中から注目を集める存在となった同選手だが、いよいよワールドクラスの仲間入りか。チェルシーを一撃で沈めたスピードスターの進化は止まらない。

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