ミランの“王”は今季も健在 ロッソネリでのイブラ伝説はまだ続く

復帰したラツィオ戦でいきなり得点を決めたイブラヒモビッチ photo/Getty Images

復帰即ゴールで抜群の存在感

2021-22シーズン、11季ぶりのスクデット獲得を目指すACミランに頼もしすぎる“王”が帰ってきた。その“王”とは、もちろんFWズラタン・イブラヒモビッチ(39)のことだ。

現地時間12日に行われたセリエA第3節のラツィオ戦にて、昨季リーグ戦第35節ユヴェントス戦以来の出場を果たしたイブラヒモビッチ。61分からの途中出場ではあったが、その存在感は強烈だった。投入から6分しか経過していなかったものの、このベテランストライカーはアンテ・レビッチからのクロスを流し込んでさっそく復帰後初ゴールを記録。まさに“千両役者”と呼ぶにふさわしい活躍で、ミランを2-0の勝利へと導いている。

本当に来月で40歳を迎える選手なのか。彼のプレイを見て、改めてそう感じた人も多かったことだろう。いきなりゴールを奪ったこともそうだが、このラツィオ戦におけるイブラヒモビッチの存在感はまさに別格。プレイした29分間で多くのタッチ数やスプリント数を記録したわけではないものの、ボールを受ければ効果的なパスやフィニッシュで見せ場を作る。緩やかに走りつつも確実にラツィオ守備陣が捕捉できない死角に入り込む動きなど、長年の経験に裏打ちされた技術の詰まったプレイは絶品だったと言っていい。
「ズラタンは約4カ月の間プレイしていなかったが、今日のパフォーマンスには私も大いに満足しているよ。次の数試合ではさらに良くなるはずだ。イブラは決して歳を取らないんだ。彼は真の情熱を持った男だ。喜んでトレーニングに参加するし、全力なんだよ。どんな時でも自分たちが勝つように何でもする。本当に素晴らしい選手だ」(伊『Corriere dello Sport』より)

そんなイブラヒモビッチに関しては、ミランを指揮するステファノ・ピオリ監督も試合後このように話している。膝の手術を乗り越えて、再び元気な姿でピッチに帰ってきたミランの“王”。昨季の15得点という成績も素晴らしかったが、はたして今季のイブラヒモビッチはどこまでその数字を伸ばしてくるか。来月で40歳を迎える大ベテランだが、まだまだ最前線での存在感は抜群だ。

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