現在のイングランド代表は新・黄金世代とも言われ、EURO2020でも優勝候補の一角に挙げられている。
しかし、戦いぶりはお世辞にも面白いとは言えない。負けてはいないのだが、渋いゲームばかりだ。サポーターの中には、思い切って代表監督ガレス・サウスゲイトの交代を望んでいる人もいるだろう。
EURO2020後にどう代表が変わっていくのか気になるところだが、英『The Telegraph』はイングランドサッカー協会がサウスゲイトの続投を望んでいると伝えている。
イングランドはEURO2020ベスト16にてドイツ代表と対戦するが、その結果にかかわらずサウスゲイト体制続投の考えだという。それも2022年のワールドカップ・カタール大会以降もサウスゲイトに任せる考えのようで、EURO2024もサウスゲイト体制で臨むことになるかもしれない。
結果で変わってくるところもあるだろうが、サポーターの反応は分かれるだろう。2018年のワールドカップ・ロシア大会でベスト4には入ったものの、黄金世代と呼ばれる若手選手たちの能力を最大限引き出せているかと問われれば疑問が残る。
イングランド代表は2012年のロイ・ホジソン体制からイングランド人監督に仕事を任せ続けており、サウスゲイトも2016年の就任から40試合以上をこなしてきた。ホジソン体制は56試合続いたため、サウスゲイトが2024年まで指揮を執る場合はその数字を楽に超えることになる。
イングランド代表はほとんどの期間を自国の監督に任せてきたが、結果次第では外国人監督に任せてみるのも1つの手だ。過去にはスヴェン・ゴラン・エリクソン、ファビオ・カペッロが指揮していたが、より攻撃的なマインドを持つ外国人監督ならば黄金世代をもっと活かせるかもしれない。
何よりイングランド・プレミアリーグにてビッグクラブを指揮しているイングランド人監督がいない。アストン・ヴィラのディーン・スミス、ニューカッスルのスティーブ・ブルース、ブライトンのグラハム・ポッター、バーンリーのショーン・ダイクと、現在のプレミアリーグでイングランド人監督は中堅クラブの4名のみだ。
スコットランドのレンジャーズではスティーブン・ジェラードが結果を出したが、さすがに経験が浅すぎる。理想としてはビッグクラブで結果を残した経験を持ち、スター選手との付き合いに慣れている者がいいだろう。今のイングランドでそうした人材を見つけるのは簡単ではないが、イングランドはサウスゲイト体制で黄金世代を活かせるのか。ドイツ戦には厳しい視線が向けられそうだ。