重くのしかかる2季連続の“8位” 低下するアーセナル・ブランド

来季こそアーセナルはこの苦しい状況を打破してほしいところだが…… photo/Getty Images

来季はこの屈辱を晴らせるか

イングランド・プレミアリーグの“ビッグ6”。そう聞けば、サッカーファンなら誰もがその6クラブの名前を挙げることができるだろう。しかし、この“ビッグ6”という強豪クラブのカテゴリは、もはや過去のものとなりつつあるのだろうか。

なかでも、危機的状況にあるのはアーセナルだ。かつてはプレミアで無敗優勝を達成した名門クラブだが、近年の成績は芳しくない。最後にトップ4入りを果たしたのは2015-16シーズンの2位で、以降は5位以下という成績。それでも2018-19シーズンまではなんとか6位以内をキープしていたのだが、2019-20シーズンを8位でフィニッシュすると、今季も同様に8位でシーズンを終えることとなった。再建の最中とはいえ、2季連続で8位という事実は重く受け止めなければならないだろう。

そういった状況もあって、昨今SNSでは「アーセナルが“ビッグ6”にふさわしくない」といった旨の意見も散見される。そのほか、「“ビッグ6”という呼称自体が時代遅れ」なんて声もある。いずれにせよ、近年アーセナルのクラブブランドが低下している印象は否めないだろう。

そんななか、ついにはアーセナルへの移籍が近づいている選手にも、「本当にアーセナルでいいのか」などという声が寄せられるようになってしまった。現在、各メディアによって今夏のガナーズ移籍が濃厚と伝えられているブライトンのイングランド代表DFベン・ホワイト(23)に関して、英『talkSPORT』のホストを務めるサイモン・ジョーダン氏(元クリスタル・パレスのオーナー)は次のように持論を展開している。

「どうしてホワイトはアーセナルに行きたがるんだろうか。ブライトンからガナーズへの移籍は確かにステップアップと言えるが、彼ほどの実力があればもっと上位のクラブにも移籍できるはずだと私は思う。イングランド代表にも選ばれるほどのプレイヤーなのにね。ブライトンの選手としてはステップアップかもしれないが、スリーライオンズの選手として考えれば良いステップとは言えないと思うよ」

23歳でEURO行きを果たした人気株の実力者が、なぜわざわざアーセナルを選ぶのか。他のビッグクラブも興味を示していたとされるなかで、ジョーダン氏はホワイトの取りうる選択に納得がいっていない様子だ。

もちろん、クラブや選手の決断に他人が口を挟む余地はない。しかし、周囲からこうした意見が出てしまうほどに、現在におけるアーセナルのブランドが低下してしまっていることは確かかもしれない。ガナーズにとっては屈辱的すぎる状況だが、この成績では何も言い返すことができないのも事実。はたして、来季のアーセナルはそんな周囲の雑音を振り払う大躍進を遂げることができるか。悩める名門の復活を、多くの人が待ちわびている。

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