199cmと190cmの“超ハイタワー”コンビ プレミアで巻き起こる快進撃
サウサンプトンの番人ヴェステルゴー photo/Getty Images
まさかの3位に
現在のプレミアリーグの順位表を見てみると、首位は勝ち点28を稼いでいるリヴァプール、2位は勝ち点25のトッテナム、3位は勝ち点24のサウサンプトン、4位は同じく勝ち点24のレスター・シティとなっている。
そろそろ中盤戦へ突入していくが、まさかトップ4の顔ぶれがこのようになると予想していた人はほとんどいないだろう。特に昨季11位でフィニッシュしていたサウサンプトンが3位まで上がってきているのは大きなサプライズだ。
そのサウサンプトンで注目したいのがプレミアでも屈指の強さを誇る大型センターバックの2人だ。
1人はポーランド代表のDFヤン・ベドナレク、その相棒を務めるデンマーク代表DFヤニク・ヴェステルゴーだ。
ベドナレクも190cmとサイズのあるセンターバックだが、ヴェステルゴーはそれを余裕で超える199cmの巨人センターバックだ。この2人が構えるサウサンプトンの守備陣に単純なクロスボールは通用しない。彼らは空中戦マスターと言っていい存在だ。
プレミアのセンターバックに限定すると、今季の空中戦勝利数ランキングTOP10にベドナレクとヴェステルゴーの2人はきっちり入っている。
相棒はポーランド代表のベドナレク photo/Getty Images
空中戦の強さは圧巻
ヴェステルゴーの方は69回の空中戦に挑んで48回の勝利を記録。勝利数はマンチェスター・ユナイテッドDFハリー・マグワイアに次ぐ2位だ。ベドナレクの方も51回挑んで37回の勝利を記録しており、こちらは8位だ。
1つのクラブから空中戦勝利数ランキングTOP10にセンターバックを2人も送り込んでいるのはサウサンプトンのみであり、この高さはなかなか厄介だ。
高さが活きるのは守備面だけでなく、攻撃面でも今季ヴェステルゴーは3得点、ベドナレクも1得点を記録。ヴェステルゴーが決めた3点のうち2点はセットプレイから頭で合わせたもので、ベドナレクの1点もコーナーキックからだった。ハイタワーコンビが上がってくるサウサンプトンのセットプレイは迫力十分だ。
サウサンプトンが上位を維持するためには、ハイタワーコンビを中心に粘り強く戦うしかない。プレミア屈指の高さと強さを併せ持つ2人を軸に、サウサンプトンは快進撃を続けている。(数字は『WhoScored.com』より)