[西岡明彦]移籍報道のポグバ、影には大物エージェント

プレミア最強ガイド 073

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2022年までマンUとの契約を残しているポグバ photo/Getty Images

 マンチェスター・ユナイテッドのMFポール・ポグバに関しての移籍報道が過熱してきました。ポグバ自身が移籍報道に関して言及することはありませんが、敏腕エージェントの存在によって、様々な憶測を呼んでいます。

 1億ポンドの移籍をまとめてきた実績を誇る敏腕エージェント、ミーノ・ライオラ。いまや彼のクライアントは80名を超え、欧州ビッグクラブの中心選手を数多く抱えています。

 48歳のライオラはイタリア生まれのオランダ人。1歳の時に家族でオランダに移住し、家族でレストラン業を営み生計を立てていたのはあまり知られていません。「ナポリ」という名のイタリアンレストランを手伝いながら勉学に励み、7ヶ国語を操る勤勉な青年に成長。またHFCハーレムというローカルチームでプレイし、法律学校にも2年通っていたのは、将来の天職に繋がることを見据えていたのかも知れません。

 ライオラの存在が業界に知られるようになったのは1993年、デニス・ベルカンプとビム・ヨンクのオランダ代表2選手をアヤックスからインテルへ移籍させたこと。そこから所属していたマネジメント会社から独立し、パベル・ネドベドのスパルタ・プラハからラツィオへの移籍を実現し、いまだミランで存在感を見せているズラタン・イブラヒモビッチを顧客に加えるなど、スーパーエージェントの仲間入りを果たすことになります。

 ちなみにイブラヒモビッチに関して、これまで発生した違約金の総額だけでも1億3000万ポンド。このうちの数%を仲介手数料として受け取ることで私腹を肥やしていった彼は、クラブ側の立場から悪名高き人物として認知されるようになりました。

 マンチェスター・ユナイテッドのサー・アレックス・ファーガソン元監督が自伝のなかでライオラについて言及した文章があります。「2012年、我々とポールは契約延長に関してほぼ合意していた。それが、ライオラが商談の席についた途端、話が違う方向にいってしまった。長く監督業をやってきたが、好きではないエージェントが2人ぐらいいた。そのうちの1人がライオラだった」と犬猿の仲だったことを認めています。当時の交渉が破談しユヴェントスに移籍、4年後にユナイテッドに復帰することになりましたが8900万ポンドの違約金が発生、そのうちライオラの懐に2000万ポンドが入ることになりました。

 ポール・ポグバを巡る移籍報道、今回はどのような結末を迎えるのでしょうか。

文/西岡 明彦

※電子マガジンtheWORLD252号、12月15日配信の記事より転載

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