“筋骨隆々レフティー”はまた輝き始める 放出候補だった男が図る大逆襲

今季復調の兆しを見せるシャキリ photo/Getty Images

リヴァプールの前線に新たな選択肢

シーズン開幕前は放出候補になっているとの噂も浮上していたが、リヴァプールで“筋骨隆々レフティー”が居場所を取り戻しつつある。2020-21シーズン、スイス代表MFジェルダン・シャキリの大逆襲はあるか。

リヴァプールの前線で現在最も注目を集めている選手といえば、加入からわずか2カ月という短い期間でチームに順応してみせたポルトガル代表FWディオゴ・ジョタ。ここまで公式戦11試合の出場で、早くも7ゴールを挙げている同選手の活躍はやはり見逃せない。しかし、その影では一時ユルゲン・クロップ監督の構想外とも伝えられていたシャキリが次第に出場時間を伸ばしているのだ。

今季ここまでの公式戦出場5試合でのプレイタイムは246分。1試合平均で約49分という数字は決して多くないが、昨季の出場時間が11試合で263分だったということを考えれば劇的な進歩と言えるだろう。先日はマンチェスター・シティとの大一番でも1-1という重要な場面で試合に投入されており、シャキリがクロップ監督の信頼を取り戻し始めたとの意見も現地メディアのなかでは出始めている。
そんなシャキリの復調を、チームメイトも喜ばしく思っているようだ。左サイドバックを務めるアンドリュー・ロバートソンはクラブ公式サイトのインタビューにて、前線の競争が激しくなっている現状はチームにとって良いことだと次のように語っている。

「過去3年間、僕らの3トップは驚異的で絶対的な存在だった。でも、ディオゴのような選手が出てきてその状況に変化が起きつつあるね。そして、今ではシャキリのような選手もチームに良いクオリティをもたらしてくれている。ここ数週間、彼は驚くようなプレイをピッチ上で披露してくれているよ。その影響もあって、今の僕らは様々なフォーメーションでプレイすることができるようになっている」

次第にリヴァプールでの存在感が薄くなっていたシャキリだが、今季は彼にとって逆襲のシーズンとなるのだろうか。ジョタの流れに続き、フィジカル自慢のレフティーも今後チーム内での地位を高めていきたいところだ。

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