2015-16シーズン、イングランドのプレミアリーグでは1つのミラクルが起きた。
レスター・シティのプレミア制覇だ。
誰も予想していなかった大偉業を成し遂げたのはジェイミー・バーディ、リヤド・マフレズ、エンゴロ・カンテ、そして日本代表FW岡崎慎司らだが、そのチームをまとめていたのが指揮官クラウディオ・ラニエリだった。
そのラニエリがまたミラクルを起こすのだろうか。現在指揮するセリエAのサンプドリアも面白いチームになってきている。
さすがにセリエA制覇までは難しいだろうが、サンプドリアは10月に入ってからリーグ戦3連勝中だ。それもラツィオ、アタランタと、昨季の優勝争いに絡んでいた2チームをともに撃破している。
ここまで5試合を消化して3勝2敗の7位につけており、昨季15位に終わったことを考えれば悪くない立ち上がりだ。
前線にはバーディと同じく少ないチャンスをモノにする力を持つベテランのファビオ・クアリアレッラが構えており、2018-19シーズンにセリエA得点王のタイトルを獲得した実績もある。
そして最終ラインを統率するのは30歳のロレンツォ・トネッリと、日本代表の吉田麻也だ。経験豊富な2人が守備を統率する構図は、当時のレスターを支えたロベルト・フートとウェス・モーガンのコンビと同じだ。
ラニエリが指揮していることから、サポーターも何かとミラクルを期待してしまうことだろう。
この3連勝は偶然のものではないと証明していけるのか。トップ6に入るだけでもサプライズのはずで、そのチャレンジに吉田も主力として絡んでいる。岡崎に続くラニエリ・マジックに今後も貢献してほしいところだ。