いざPSG崩しへ フォラント&ベン・イェデル&ヨヴェティッチのモナコが面白い
モナコへ移籍したフォラント photo/Getty Images
セスクも加えた攻撃陣は興味深い
今夏ドイツのレヴァークーゼンでは、MFカイ・ハフェルツがチェルシーへ移籍したことが大きな話題となった。NEXTエジル、NEXTミヒャエル・バラックなど派手な呼び名もあったハフェルツの引き抜きはレヴァークーゼンにとって痛手だ。
ただ、レヴァークーゼンが今夏に手放した攻撃のピースはハフェルツだけではない。今夏にフランス・モナコへ移籍した28歳FWケビン・フォラントも確かな実力を持ったアタッカーだ。
フォラントは2017-18シーズンよりレヴァークーゼンの選手として3シーズン続けてブンデスリーガ二桁得点を記録しており、得点とアシストの両方でチームに貢献できる。新天地モナコでもさっそく第5節のストラスブール戦で2アシストを記録するなど、早くも戦力になっている。
そしてフォラントのアシストから2発ネットを揺らしたのが、昨季のリーグ・アンでパリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペと並ぶ18得点4アシストもの成績を残したフランス代表FWウィサム・ベン・イェデルだ。
フランス代表でプレイするベン・イェデル photo/Getty Images
昨季のリーグ・アンは新型コロナウイルスの影響により途中で打ち切りとなったが、18得点を決めたムバッペとベン・イェデルがリーグ得点王だった。
ベン・イェデルは今季も開幕から5試合で3得点を挙げており、相変わらず得点力は高い。それを支えるのが前述したフォラント、さらにフィオレンティーナやマンチェスター・シティでプレイしてきたFWステファン・ヨヴェティッチ、中盤のセスク・ファブレガスといったタレントたちだ。
控えにはイタリア期待の19歳FWピエトロ・ペッレグリもおり、モナコの攻撃陣はなかなか興味深い構成となってきている。指揮官にニコ・コバチを迎えたチームは開幕5試合で3勝1分1敗とまずまずのスタートで、以前のようにパリ・サンジェルマンに喰らいついてほしいところ。
「ウィサムとは素晴らしい理解があるし、前回の試合での彼への2アシストでそれを証明したと思う。ウィサムは偉大なるストライカーだし、彼と一緒にプレイできるのは嬉しいね」
仏『Telefoot』によると、新加入のフォラントはこのように語っている。フォラントの加入でベン・イェデルがさらに得点量産モードへ入る可能性もあり、今季のリーグ・アンでは強豪への復活を果たさんとするモナコに注目するのも面白いだろう。