今もスペイン代表は優秀なテクニシャンを複数揃える強豪国だが、1つ欠けていたところがある。
攻撃にオプションをもたらすワールドクラスのドリブラーだ。テクニシャンだけでなく、ドリブラーもいれば攻撃の選択肢は自然と増えてくる。
その点において今季は収穫が大きかった。ウォルバーハンプトンに所属するFWアダマ・トラオレが欧州トップクラスのドリブラーへと急成長したからだ。
トラオレがスペインにとっていかに大きな存在なのか。それは今季の数字を見ても分かってくる。
今季欧州五大リーグにてトラオレは184回ものドリブルを成功させており、これはスペイン人選手では圧倒的No.1だ(WhoScoredより)。
トラオレに次ぐ2位はラツィオMFルイス・アルベルト(73回)、3位はバイエルンMFチアゴ・アルカンタラ(71回)となっていて、2位と3位を合わせても1位のトラオレには届かない。
スペイン代表は9月3日にドイツ、6日にウクライナとネーションズリーグで戦う予定となっており、20日に発表された招集メンバーにはトラオレの名前も入っていた。
他にもアスレティック・ビルバオGKウナイ・シモン、今季レアル・マドリードからレガネスにレンタル移籍していたMFオスカル・ロドリゲス、ライプツィヒMFダニ・オルモ、マンチェスター・シティDFエリック・ガルシア、バルセロナFWアンス・ファティ、マンCへの移籍が決まったばかりのFWフェラン・トーレスなど、かなりフレッシュな人材が招集されている。
スペインでも続々と楽しみな若手が出てきており、トラオレもEUROやワールドカップで実力を試してほしい期待のプレイヤーだ。
そのモンスター級のフィジカルがスペイン代表にどのような影響を与えるのか。途中出場からでもインパクトを残せる選手だけに、今後スペイン代表のキーマンになるかもしれない。
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