次世代エースの輝きは増すばかり “NEXTアザール”が狙える本家超え

チェルシーのプリシッチ photo/Getty Images

指揮官もいよいよ前エースと比較

巷では“NEXTエデン・アザール”などと呼ばれることもあるアタッカーだが、その才能は本家をも超えるのか。チェルシーに所属するアメリカ代表FWクリスティアン・プリシッチのプレイぶりには指揮官も大満足のようだ。

今季からチームに合流し、レアル・マドリードへと移籍したベルギー代表FWエデン・アザールの穴埋め役として期待されていたプリシッチ。開幕当初はなかなか思うような時間を過ごせなかったものの、時間を経るにつれてこの21歳は本領を発揮している。

特にリーグ戦再開後は絶好調で、再開後初戦となったアストン・ヴィラ戦で先制点を奪った同選手は続くマンチェスター・シティ戦でも鋭いカウンターを一人で完結させ勝利に貢献。加えて直近2試合で続けてPKを奪取する働きぶりを見せ、今ではチェルシーに欠かせない存在になったと言っていいだろう。
そんなプリシッチをフランク・ランパード監督も絶賛。これまではアザールと彼を比較する周囲と少し距離を取っていた同監督だが、この活躍を受けてついに前エースを引き合いに出し21歳FWについてコメントしている。英『THE Sun』が伝えた。

「我々はかつてエデンの素晴らしい成長を見た。彼はボールを受け取ると素晴らしいバランスで相手を抜き去る特別な才能を持っていたね。他の選手のためにスペースを空ける動きもできるし、アシストも多く記録した。決して利己的ではなかったんだ。でも、私はクリスティアンの方がスタイル的にはより直接的かもしれない。彼のオフ・ザ・ボールや味方を追い越す動きは私が好きなタイプのそれなんだ。現代のフットボールにおいて必要不可欠な特長と言えるね。エデンも信じられないレベルだったけれど、クリスティアンもそこに到達できる可能性がある。特に相手を崩すことが困難な状況において、積極的にチャレンジする姿勢は素晴らしいね」

当初ランパード監督はまだチームに合流したばかりのプリシッチに不要なプレッシャーをかけまいと考えていたのだろうが、ここまでの活躍を披露しているとあってアザールと比較せずにはいられなかったか。チェルシーで伸びる若き次世代エース。はたして、プリシッチは今後のキャリアでアザールをも超える存在感を示すことができるか。ファンの多くが将来の本家超えに期待している。

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