元指揮官はリーグ・アンで頭角を現したヤングスターよりも、プレミアリーグでの確かな実績を残している実力者を求めていたという。昨年12月までアーセナルの指揮を執ったウナイ・エメリ氏が、昨夏の補強戦略について語っている。
2019年夏の移籍市場でDFダビド・ルイス、DFキーラン・ティアニー、MFダニ・セバージョス、FWニコラ・ペペといった実力者を補強したアーセナル。資金が少ないといわれる中でこれだけの選手たちを確保したことに、周囲からは次々と称賛が送られた。
しかし、エメリ氏はこの獲得リストにクリスタル・パレスのFWウィルフリード・ザハを加えたかったと、英『Daily Mail』のインタビューで明かしている。同氏が本当に狙っていたアタッカーはペペでなく、プレミアでその実力を証明している別のコートジボワール代表FWだったようだ。
「ペペは良い選手だけど、私は彼にはもう少し時間が必要だと思ったよ。当時、本当はイングランドのリーグを知っている選手に来てほしいと思っていた。適応する期間がいらないからね。クリスタル・パレスのザハと面会したよ。彼は自分の力で勝利を引き寄せることのできる選手だったから、私は獲得をとても望んでいたんだ」
「ザハの試合を20試合ほど見たが、素晴らしいパフォーマンスがいくつかあったね。そして、彼がチームに必要だとクラブに伝えたよ。ザハも乗り気だった。だが、クラブはペペの方が若いから、そちらを優先したんだ。未来があるからね。まあザハの移籍金が高く、クリスタル・パレスが売却したがらなかったのも事実だが」
アーセナル加入以降に若干の苦戦を強いられたペペ。彼の代わりにザハがガナーズへ加わっていれば、エメリ監督は解任の憂き目に遭わずに済んだのか。元指揮官は少し悔やんでいるのだろう。
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