アーセナルで若くしてデビューを飾り、“天才”とまで称されたMF。こう聞けば、現在ウェストハムでプレイしているジャック・ウィルシャーを思い出す人も多いだろう。2008年に16歳の若さでクラブ史上最年少デビューを飾った彼の才能は、スタジアムに詰めかけたファンを虜にした。
アーセナル下部組織出身者の中でも最高クラスの逸材だったウィルシャー。これほど素晴らしい選手がアカデミーから出現したことに、当時のファンがさぞ興奮したことだろう。相手ゴール付近でも鮮やかに相手を翻弄した天才。怪我で満足したキャリアを送れていないとはいえ、記憶に残る選手だ。
そんなウィルシャーがアーセナル時代に感じていたポジションへの思いを語っている。アーセン・ヴェンゲル元監督に10番の位置を任されることも多かった同選手だが、本当にやりたかったポジションは別にあったと天才MFは次のように語る。英『Daily Mirror』が伝えた。
「初めてトップチームに入った時、僕は右ウイングとしてプレイした。実際、それは楽しんでいたよ。そのポジションを経験したことはなかったけど、本当に楽しかったね。右サイドからカットインしてシュートかパスかを選択する。愉快だった。その後には[4-2-3-1]のダブルボランチとして起用された。監督がそこを任せたのは怪我のせいもあったんだと思うね。でも僕はそこでチャンスを掴み、ポジションについて学んだんだ」
「ただ、ヴェンゲルはもっと前でプレイする僕を見たかったみたいだ。怪我が癒えた後、彼は僕にNo.10の位置を任せたがっていたよ。そこでプレイするのも楽しかったけど、ボランチよりもかなり難しく感じたね。個人としてはボールに触れる機会が多く、試合を支配できる深い位置の方が好きだったな。背番号10を背負ってNo.10の位置でプレイしたけれど、深い位置でならもう少し違いをもたらすことができたと思うよ」
自由なスペースが少ないトップ下よりも、落ち着いてボールを扱える低い位置でプレイする方が楽しかったとウィルシャー。彼のベストポジションはこれまでファンの間でも議論されてきたが、本人は後方で試合を組み立てる役割がお好みようだ。
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