ジョゼ・モウリーニョの下で3冠を達成した2009-10シーズンのインテルは、とにかく守備が堅いとのイメージが強かった。
大きいのはチャンピオンズリーグ準決勝・バルセロナ戦での記憶だろう。10人になったインテルは徹底的に守りを固める策を選び、何とか猛攻を耐え切って決勝行きを勝ち取った。この戦いから、当時のインテルは守備的とのイメージがついたのだ。
しかし、攻撃力が低いチームだったわけではない。伊『Sky Sport Italia』によると、当時のチームで中盤からチームを支えていたMFエステバン・カンビアッソは攻撃法も理解していたチームだったと振り返る。
「私たちのチームは守備が優れているチームとして記憶されているが、その一方でバルセロナ戦のように多くの得点を奪ったゲームもある。攻撃のやり方も分かっていたんだ。ミリート、エトー、パンデフ、スナイデルのようなインテリジェンスあるアタッカーがいて、相手を苦しめる術を理解していた。彼らは違いの生み出し方も分かっていたからね」
得点源だったエースのミリートはもちろん、優勝請負人と呼べる存在だったエトー、隠れた実力者パンデフ、彼らを背後から巧みにコントロールするスナイデルと、攻撃陣も十分すぎるほどに豪華だ。
前述したバルセロナ戦も2ndレグこそ守り切っての0-1だったが、1stレグでは3-1ときっちり勝利を収めている。攻撃の方も適切な評価を得るべきだろう。
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