2014ブラジルワールドカップに15分間だけ出場してから6年。予想外のMFが激戦区となっているオランダ代表の中盤に割って入ろうとしている。
今回オランダ『Voetbalzone』がスポットを当てたのは、現在フェイエノールトでプレイする30歳のMFレロイ・フェルだ。
残念ながら新型コロナウイルスの影響により、3月に行われる予定だったオランダ代表VSアメリカ代表、オランダ代表VSスペイン代表の親善試合は中止となった。ただ、オランダは今月11日の段階で代表候補メンバーを発表しており、その中にフェルが含まれていたのだ。
フェルは昨夏スウォンジーを退団し、フェイエノールトに復帰。そこで今季はリーグ戦23試合に出場しており、そのパフォーマンスが高い評価を受けているのだ。
中でも同メディアが評価するのは、デュエルの部分だ。フェルは今季リーグ戦にて276回のデュエルに挑んで157回の勝利を記録。勝率は57%と高く、これはエールディヴィジで今季100回以上デュエルにトライしている選手の中では6番目の数字となっている。
加えて足下の技術も悪くない。フェルは今季リーグ戦20試合以上に出場しているMFの中では3番目に高い87.7%のパス成功率を記録。ドリブルも42回トライして31回成功させており、成功率は74%と高い。同メディアはPSVでプレイする日本代表MF堂安律(71%)、AZのフレドリク・ミットシエ(69%)らよりも良い数字と紹介している。
この活躍が代表監督ロナルド・クーマンの目に留まったようで、フェルは今回の代表候補メンバーに選ばれることとなった。フェルは2016年11月のルクセンブルク戦以来、代表のベンチには入っていない。同メディアはフェルの復活を予想していた人は少なかったと伝えており、上手くいけばEURO2020でメンバーに滑り込めるかもしれない。
現在のオランダにはバルセロナMFフレンキー・デ・ヨング、リヴァプールMFジョルジニオ・ワイナルドゥム、アヤックスMFドニー・ファン・デ・ベーク、マルセイユMFケビン・ストロートマン、アタランタMFマルテン・デ・ローンなど実力者が揃っている。割って入るのは簡単ではないが、188cmとサイズがあってファイトできるフェルは興味深い人材だ。
この復活劇がEUROの舞台へ繋がるのか。今オランダ国内で最も注目を集めるMFの1人となっているようだ。
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