2018年夏にローマからインテルへ移籍した現在31歳のナインゴランは、昨季公式戦36試合に出場して6ゴール3アシストを記録。まずまずの成績を収めたが、その裏では細かな怪我に悩まされたほか、度重なる遅刻で謹慎処分を言い渡されるなどチーム内での立場は怪しいものに。さらに今季から規律を重んじるアントニオ・コンテ氏が新指揮官に就任したことで、ナインゴランを取り巻く状況は悪化。コンテ体制の構想外であることが地元メディアによって報じられ、最終的にレンタル移籍でカリアリへの復帰が決まったという経緯がある。
「僕は少し強制されたとも言える選択をした」。カリアリ復帰が決まる直前、ナインゴランはこんな言葉を残していた。インテル残留を熱望していたのにもかかわらずこの仕打ち。当時はそんな気持ちだったか。そしてどうやら、彼のインテルに対する復讐心はまだメラメラと心の中で燃え続けているようだ。同選手は母国ベルギーの『Eleven Sports』に対して、次のように語っている。
「インテルを去ることは望んでいなかった。でもサッカーをプレイすることを愛しているから、ここでの時間は終わらせたくないね。インテルが間違いを犯したということを証明したいんだ。カリアリでの成功はそういう意味で僕にとって大きな勝利を意味することになる」
インテルに残留できなかった悔しさをプレイにぶつけているナインゴラン。カリアリからしてみれば少々複雑かもしれないものの、彼が現在披露しているパフォーマンスがチームにとってプラスに作用していることは間違いない。はたして、ナインゴランの復讐劇はいつまで続くか。不屈のファイターは自身がまだ一線級の選手であることをピッチ上で証明し続けている。
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