今夏移籍市場最終日にアーセナルからローマへ1年間のレンタル移籍を果たしたアルメニア代表MFヘンリク・ムヒタリアン。アーセナルで59試合9ゴール13アシストをマークした同選手だが、今季はニコラ・ペペの加入やリース・ネルソン、ジョー・ウィロックら若手の台頭などの影響を受け、先発出場は開幕戦のみとなっていた。これを受け、イタリアの首都に活躍の場を求めたわけだが、はたして彼は新天地で輝くことができるのか。
ローマは現在、左ウイングのレギュラー格であるFWディエゴ・ペロッティが負傷離脱中。復帰までには約2カ月を要する見込みと現地メディアによって伝えられており、代役をFWジャスティン・クライファートが務めている状況だ。しかし、クライファートのパフォーマンスは今のところ好調とは言えず、新たな代役としてムヒタリアンを獲得したと言っていい。
しかし、そのポジションでこのアルメニア代表MFは輝けるのか。アーセナル在籍時に右サイドでこそ存在感を示していたが、左サイドで大きなインパクトを残した印象のあまりないムヒタリアンの加入に疑問を投げかけるローマファンは少なくない。だが、同クラブのレジェンドは新加入MFのイタリアにおける活躍に太鼓判を推している。
それは“ローマの王子”ことフランチェスコ・トッティ氏だ。同氏は昨季限りでローマを退団したが、古巣の動向は気になっているようで、伊『Sky Sport』に対して次のように述べている。
「ムヒタリアンはローマにクオリティをもたらすことができると思うよ。良い補強だ。彼は過去2年間、定期的にプレイしたわけではないが、ローマでくつろげることを願っているよ。素晴らしいテクニックを持っているし、自分の存在価値を証明してくれるはずだ。ファンは彼に感謝することになると思うね」
どうやら、レジェンドはムヒタリアンのローマにおける活躍に疑いを持っていないようだ。ローマのバンディエラにここまで言われたとあっては、このアルメニア代表MFも発奮しないわけにはいかないだろう。
はたして、ムヒタリアンは“永遠の都”で幸せを見つけることができるのか。買い取りオプションこそないが、今季次第では来季以降もローマに残る可能性があるとのコメントも本人が残している。イタリアでの時間がある彼にとって良いものとなることを多くの人が願っている。
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