よみがえるベルカンプの伝説 ピレス「最高のゴール」[映像アリ]

ともにアーセナルの無敗優勝に貢献したピレス(左)とベルカンプ(右) photo/Getty Images

アシストした本人が伝説のゴールを回想

2002年3月2日のニューカッスル戦。アーセナル好きの人ならば、これを聞いただけでピンと来る人もいるのではないだろうか。この試合で伝説のゴールが生まれたのだ。

スコアレスで迎えた後半11分、左サイドからフランス代表MFロベール・ピレスが前線中央にグラウンダーのパスを供給した。その先で待っているのはオランダ代表FWデニス・ベルカンプ。彼はこのパスを受け取る際、背後にDFを背負っていた。しかしこのオランダ人は左足のファーストタッチでDFの右側から背後にボールを出す。その瞬間、自身の体を逆の方向へ反転させたのちDFを振り切った。相手の背後でボールと合流したベルカンプはGKと1対1の状況。これを難なく沈めて伝説のゴールが完成した。あれから17年がたった今、パスの出し手であるピレスはこの得点を回想している。

「今でも、あれはプレミアリーグの歴史の中で最も美しいゴールの1つだよ。私にとってはあれが最高のゴールだ。あの夜、デニスがしたのは卓越したこと。選手としてそうだったようにね。彼のおかげで、あのゴールはイギリスのテレビで放送されることが多いから、私がアシストしたのもよく見られるんだ(笑)。よく覚えているよ。彼がしたことはただ綺麗だった」
仏『france football』のインタビュー内で、ピレスはこのようにベルカンプが挙げたゴールを振り返った。加えて「どうやったらベルカンプになれるのか?」という質問に対して次のように回答した。

「英語で彼に与えられたニックネームは“アイスマン”だ。 簡単ではないよ(笑)。ピッチの上では別人だった。 変身しているという印象を受けたね。ベルカンプにとって、最も重要なのは効果的であることだった。 コントロールにしてもパスにしても、そしてゴールでさえ。彼のゴールは全てエレガントだった。魔法みたいだったよ。夕食の時、彼は十分に強いキャラクターを持っていたさ。でも1度ピッチに立つと、彼を責めることはできなかった。彼にもう一度感謝を述べる。私は彼のおかげで成長できた」

伝説のゴールが決まった翌2003-04シーズン、アーセナルはリーグ戦無敗優勝を成し遂げる。まさに盟友と言える彼らの間には強い絆があるのだろう。2人で完成させた特別なゴールはこれからも永遠に語り継がれることだろう。





参照元:Twitter

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