今は批判を浴びているが……
現在のプレミアリーグ最高のセンターバックは誰かと問われれば、誰もが迷わずリヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクを挙げるだろう。リヴァプールの守備をまとめ上げるリーダーシップ、1対1の強さ、足元の技術、驚異の高さなど全く穴がない。
そんなファン・ダイクと同じくらい良い数字を記録しているDFがいる。そう取り上げたのは英『The Sun』だ。そのDFとは、意外なことにアーセナルDFシュコドラン・ムスタフィだ。ムスタフィは22日のクリスタル・パレス戦で致命的なミスを犯してしまい、サポーターから批判されたばかり。そんなムスタフィがファン・ダイク級のデータを残しているとは信じ難いが、実際のデータはどうなっているのか。
チームのスタイルによってDFの仕事は変わってくるものだが、今季ムスタフィはリーグ戦28試合に出場して55回のタックル、54回のインターセプトを記録。タックル成功率は73%となっているのだが、この3つの数字は全てファン・ダイクを上回っている。
ファン・ダイクはムスタフィよりも7試合多い35試合に出場し、タックル数34回、インターセプト数39回、タックル成功率は71%となっている。出場試合数はムスタフィの方が少ないが、インターセプトとタックルの成功数はファン・ダイクを上回る。また、ヘディングで奪ったゴールの数は両者互いに2点ずつ。このデータから、ムスタフィもファン・ダイクと大差ないと主張しているわけだ。
もちろんセンターバックの働きは数字だけで表せるものではない。ファン・ダイクはクリスタル・パレス戦でムスタフィが犯したような決定的なミスをほとんどしない。誰もがファン・ダイクの方が優秀と考えるだろうが、それでも今回同メディアが紹介した数字はなかなか興味深い。
アーセナル指揮官ウナイ・エメリはムスタフィのことを擁護していたが、この数字ならば擁護するのも頷けるか。