“イニエスタの後継者”は存在するのか? バルサの中盤に必要なラストピース

バルサ入り内定しているデ・ヨング photo/Getty Images

シャビ、ブスケッツの後継者には目処がついてきた

バルセロナで黄金期を築いたシャビ・エルナンデス、アンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケッツの中盤トリオはサッカー史に残る偉大なユニットだった。3人で圧倒的なポゼッションを完成させ、簡単に相手のプレス網をかいくぐっていく姿はアートの世界だった。

今ではブスケッツしか残っていないが、英『Squawka』は、今後もバルセロナの中盤が世界を支配していく準備は出来上がりつつあると期待している。NEXTシャビ、NEXTブスケッツがチャンピオンズリーグの舞台で躍動しているからだ。

1人はバルセロナMFアルトゥール・メロだ。グレミオから加入してすぐにバルセロナのサッカーにフィットしたアルトゥールは、先日のマンチェスター・ユナイテッドとの準々決勝2ndレグで80本ものパスを成功させている。
リーガ・エスパニョーラでは1試合平均75.61本のパスを成功させているが、これはレアル・マドリードMFトニ・クロース(80.11本)、バルセロナMFイヴァン・ラキティッチ(78.98本)に次いで3番目に高い数字だ。シャビの後継者にふさわしい人材だろう。

そして同メディアがNEXTブスケッツと称えるのは、すでにバルセロナ入りが決まっているアヤックスMFフレンキー・デ・ヨング。こちらもチャンピオンズリーグでベスト4まで勝ち上がったが、その能力の高さは証明済みだ。

チャンピオンズリーグではブスケッツ、ラキティッチに次ぐ618本のパスを成功させており、ファイナルサードにパスを通した数も73本と5番目に多い。バルセロナでも問題なく実力を発揮できるだろう。

ただ、残念ながらNEXTイニエスタがいない。同メディアもこれを認めており、高い位置へ顔を出して違いを生み出すチャンスメイカーが不足している。フィリペ・コウチーニョは後継者候補だったが、まだサポーターを確信させるには至っていない。

同メディアが期待をかけているのは若いリキ・プイグで、イニエスタの後継者をカンテラ出身選手に任せたいと考えているようだ。デ・ヨング、アルトゥール、プイグの3人が今後10年のサッカー界を支配する中盤トリオとなれば理想的だが、シャビらの領域まで届くだろうか。

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