ヘリ墜落事故を目撃したレスター守護神、勝利を亡きオーナーへ捧げる

チームメイトとともに、オーナーの写真とメッセージが書かれたシャツを着てアップしていたシュマイケル photo/Getty Images

「どうしても勝ちたかった」

FW岡崎慎司が所属するレスター・シティの守護神を務めるデンマーク代表GKカスパー・シュマイケルが、亡きオーナーへ勝利を捧げた。

10月27日に行われたプレミアリーグ第10節のウェストハム戦後に悲劇が起きた。レスターのオーナーを務めるヴィチャイ・スリヴァッダナプラバ氏らを乗せたヘリコプターがキングパワー・スタジアムを飛び立つと、直後にコントロールを失い駐車場に墜落。同氏を含む搭乗者5名の死亡が確認された。

まだ心の傷が癒えぬ中、11月3日に第11節カーディフ戦へ臨んだレスター。相手のペナルティエリア内のハンドが認められない不運などもあったが、55分にデマライ・グレイが均衡を破ると、この1点を最後まで守りきり、1-0で完封勝利した。
ヘリコプターの墜落事故を目撃していたシュマイケルは、無失点に抑えたカーディフ戦後にインタビューに応じると、「僕たちは彼(スリヴァッダナプラバ氏)のために、3ポイントを獲得することができた。嬉しいよ」とコメント。英『BBC』など複数のメディアが伝えている。

そして「プレイだけでなく、メンタル的にもタフなゲームだった。多くの人が疲労困憊だと思うが僕はこのチームを誇りに思うよ。本当にハードだったからね。でも、僕らはプロとして一生懸命にトレーニングへ励んだよ。彼の家族のためにどうしても勝ちたかったんだ。彼の家族は強さや勇気を持っていたからね」と明かしている。なお、レスターのチーム一同はカーディフ戦後、オーナーの葬儀へ参列するために、飛行機でタイへ向かっている。


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