[運動神経でクルマは選べ! 170 ]HONDA S660 β

フットボールの世界に戦術、フォーメーション、花形ポジション、と時代ごとのトレンドがあるように、自動車の世界にもトレンドがあり、今はSUVの時代である。しかし今月はトレンドモデルではく、むしろ時代に逆行している「スポーツするクルマ」を取り上げたい。2名乗り、オープンモデル、スポーツモデルと、乗り手を大きく限定する条件を揃えたクルマ。2020年にマイナーチェンジで進化したホンダのS660である。

かつてSS60と同じ軽規格の2座オープンスポーツカーであるビートをヒットさせたホンダ。1996年に発売を終えたあと、その後釜となるモデルは世界中のほとんどのメーカーが発売してこなかった。理由は販売台数が少ない市場だからである。乗車人数や積載量などの利便性を削って走る楽しさを追求するというその方向性は、クルマ好きからの高い評価と裏腹に自動車メーカーとしては旨味のないカテゴリーとなってしまっていた。

2010年代になってもその傾向は変わらず、むしろ強まっていたのだが、ホンダはあえてビートの後継といえるS660を2011年に発表し、2015年から発売を開始した。そして2020年に新型へとマイナーチェンジを行ったのだ。

かつてF1で慣らしたホンダのスポーツカーのDNAを詰めこんだS660。軽自動車ということで排気量は660cc、最高出力も64psと低い。しかし全長3395mmのボディは車両重量約800kgと超軽量である。非力さを軽さで補っているのだ。トランスミッションはCVTの他にマニュアルも設定されているのだが、実際に乗ってみるととにかく軽快さが際立っている。「速い」ではなく「楽しい」が最初にアタマをよぎる。渋滞を抜けた一瞬でさえ、スポーツカーの楽しさが体感できる希少なモデルといえるだろう。交差点を曲がるだけでも笑顔になれるのだ。現在世界を見渡してもライバルはダイハツのコペンぐらいだろう。存在そのものが希少なクルマである。

さてS660に似たクルマはなんだろうか。日本人で体が小さく、俊敏さを武器にしている選手がいいだろう。ヴィッセル神戸の古橋亨梧あたりだろうか。ぜひとも世界にみてほしい存在という意味でも似ていると言えるだろう。

寸法:3395mm×1475mm×1180mm(全長×全幅×全高)
エンジン:直列3気筒 658cc/最高出力:64ps(6000rpm)
最大トルク:104N・m(2600pm)/価格:203万1700円
問ホンダお客様相談センター 0120-112010

文/iconic

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