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[名良橋晃]鹿島の優勝を支えた中田浩二&安西幸輝へ 名良橋晃からの賛辞|theWORLD(ザ・ワールド)|世界のあらゆるスポーツを楽しもう!

[名良橋晃]鹿島の優勝を支えた中田浩二&安西幸輝へ 名良橋晃からの賛辞

最高だった中田浩二FD 強い鹿島を作ってほしい

中田浩二フットボールダイレクターがいなければ、9年ぶりの優勝はなかったかもしれない Photo/Getty Images

 9年ぶりに鹿島がJ1で優勝しました。私は解説者としてその瞬間に立ち会いましたが、ホッとしている自分がいました。ファン・サポーターのみなさんも待ちわびていたと思います。声援のボリュームがすごく、レオ・セアラのゴールが決まったときはメルカリスタジアムが本当に揺れていました。

 優勝を成し遂げたのは監督を含むコーチングスタッフ、選手だけではなく、クラブに関わるすべての人の力があったからだと思います。この場で全員を賞賛するとともに、とくに2名へメッセージを送らせてください。

 中田浩二さんは昨季途中の24年10月にフットボールダイレクター(以下FD)となり、強い鹿島を作り上げた最大の功労者です。いろいろあるなか鬼木達監督と二人三脚で最高の結果をクラブにもたらしてくれました。シーズン前の補強、負傷者が出た夏に行った補強、どちらも的確でした。

 それにしても、夏の補強は見事でした。安西幸輝、関川郁万、師岡柊生が負傷で離脱すると、小川諒也、千田海人、エウベルをピンポイントで獲得しました。ゆくゆくはこの人しかいない、いつかはと思っていましたが、早まっただけでしたね。中田浩二さんは最高のFDで、さすがの立ち回りでした。すごいの一言しかありません。

 現役時代のプレイスタイルと同じく全体のバランスを取るのがうまく、強化、スカウトといったクラブスタッフをひとつにし、若い選手が成長する雰囲気づくりもできていました。また、クラブアドバイザーのジーコさんをこれまでよりも現場に近いポジションに置いていました。選手が“御大”の存在を身近に感じられる意味は大きかった思います。いろんなバランスをみてチームをひとつにした中田浩二FDがいたからこその優勝でした。

 ずっと鹿島に関わっているのでクラブをよく知っていて、みんな話しやすかったと思います。アカデミーも含めて、全体の風通しがよくなっていた印象があります。徳田誉、吉田湊海、平島大悟、大川佑梧、元砂晏翔仁ウデンバなど、アカデミー関連の選手にとってもこの優勝は大きく、こうして歴史は受け継がれていくのだなと感じました。

 はっきり言わせていただくと、中田浩二FDはカッコいいんですよね。ビジュ、スタイルがよくて、トレーニングウェアもスーツもよく似合います。鹿島にずっと関わらないといけない人です。これからも、強い鹿島を作っていってほしいと思います。

ピッチ内外で大きかった安西幸輝という無二の存在

負傷離脱した安西は、リハビリ中もチームの雰囲気を良くしていた Photo/Getty Images

 安西幸輝は代えが効かない左サイドバックとして活躍していましたが、19節G大阪戦の試合途中にヒザを負傷し、長期離脱となりました。もしケガがなく、あのまま試合に出続けていたならMVP級の活躍をしていたと思います。それほど攻守に効いていました。

 チームへの強い思いを持つので、その後は苦しいリハビリが続いたと思います。プレイできないもどかしさがあったかもしれません。そうしたなか、あの人間性、キャラクターで良い雰囲気を作ってくれていました。優勝でシーズンを締めくくった今季は、ピッチ内外で安西幸輝の存在の大きさを改めて感じました。

 年齢を重ねてもいろいろな人に可愛がってもらっていて、若い人とベテランをつなぐ中間管理職のような立ち位置で優勝にものすごく貢献しました。私も現役時代はそんなタイプで、背番号も同じ「2番」なので勝手にうれしく思っています。とくに若い人にとって、安西幸輝の存在は大きかったのではないかと感じています。鹿島関連のYouTubeをみるとキャラクターの良さがわかるので、みなさんもぜひ一度確認してみてください。

 今後はしっかりとヒザを完治させることに専念してください。慌てず、急ぐことなくじっくり復帰してほしいですね。しっかり完治させてから、また「2番」を背負ってアグレッシブなプレイをみせてほしいです。

 似たようなキャラクターなのか、安西幸輝に関しては本人が目の前にいるとなかなか深い話、堅苦しいことを言えないんですよね。細かいプレイ面については、他の方に任せます。いまはただ、ケガを治してほしいということだけです。

 なにはともあれ、鹿島は9年ぶりにタイトルを獲得しました。新しいサポーターはこの“味”をはじめて経験したと思います。この雰囲気を味わうと、「もう一度」「また取りたい」「何度でも」となるのが優勝の魅力で、すでにみなさんそうなっていると思います。もちろん、それは選手たちも同じです。

 最終節のメルカリスタジアムの盛り上がりは、本当にすごかったです。ファン・サポーターも含めて、チーム一体となって奪還したタイトルでした。また、すぐに来季がやってきます。中田浩二FDにはより強い鹿島を作り上げることを期待しています。安西幸輝にはとにかくケガを治し、また元気な姿でピッチに戻ってくることを望みます。そして、私がクラブハウスに行ったときは、お二人ともまたいじってください!

構成/飯塚 健司

※電子マガジンtheWORLD312号、12月15日配信の記事より転載

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