冬開催がベストなのか アメリカは気候の問題からW杯の開催は今大会が最後になると英紙が主張

水で体を冷やすドンナルンマ photo/Getty Images

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過密日程にプラスして考える必要がある

現在は各地で2026年の夏に開催予定の北中米W杯に向けた予選が行われている。

日本代表は4月の時点で出場を決めており、これで8大会連続での参加となる。

2026年のW杯はアメリカ、カナダ、メキシコの共同開催。その内訳はアメリカが11都市、メキシコが3都市、カナダが2都市となっている。
アメリカでの試合が多くなる今大会だが、懸念されているのはその気候だ。今年の6月には同じくアメリカでクラブW杯が行われ、猛暑と突然の雷雨が選手、そしてサポーターを襲った。

来年のW杯の開催も6月となっており、クラブW杯同様の気候問題が発生すると予想される。

『TheGuardian』はアメリカの気候問題に言及。今後、急激な気候の変化がなければ、アメリカでの夏のW杯開催は2026年大会が最後になるだろうと主張している。

同メディアが引用した『Football for Future』と『Common Goal』の報告書によると、今大会の試合が予定されている16のスタジアムのうち10のスタジアムで、「極度の猛暑」に見舞われる可能性が現時点で高いという。

また、16のスタジアムのうち14の会場では現時点で猛暑、洪水、(試合に支障をきたす)雨の3つの項目で、安全基準を超えてしまっているようだ。

そのためリーズの『Priestley Centre for Climate Futures』のピアーズ・フォースター氏は「今後、競技を冬や涼しい地域に移すなど、抜本的な対策を講じない限り、リスクは増大し続けるだろう」と気候に対するコメントを残している。

基本的にW杯はシーズン終了後の6月から7月にかけて開催されているが、地域によっては環境の厳しさからプレイすることが困難になっている。そのためカタールW杯が冬開催であったように、今後は日程の変更について議論すべき段階にきているといえるだろう。

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