ドイツ期待のFWヴォルテマーデはシュツットガルト残留が濃厚 クラブ幹部「来季も我々のもとでプレイする」

シュツットガルトのヴォルテマーデ photo/Getty Images

バイエルンが獲得狙う逸材

パリ・サンジェルマンとのFIFAクラブワールドカップ2025準々決勝でジャマル・ムシアラが負傷して長期離脱が決まった今、バイエルン・ミュンヘンにとって攻撃の新戦力獲得は目標ではなくノルマに近いものになりつつある。しかし、フロリアン・ヴィルツ、ニコ・ウィリアムズ、ルイス・ディアスなど、リストアップしていた選手達の獲得に相次いで失敗している彼らに残された選択肢はあまり多くない。

そのため、バイエルンの首脳陣はシュツットガルトの198㎝の長身ストライカーであるニック・ヴォルテマーデをめぐるクラブ間交渉は何としても成立させたいと考えている。しかし、既にヴォルテマーデ個人とは移籍について合意に達しているものの、8000万ユーロ(約137億円)の移籍金を要求しているシュツットガルトに対してバイエルンは5000万ユーロ(約85億6000万円)が移籍金の限度額であると主張。両者の隔たりが大きいことから交渉成立の目途は立っていない。

こうした中、シュツットガルトでスポーツディレクターを務めているファビアン・ヴォルゲムート氏がドイツ紙『Bild』の取材に応じ、ヴォルテマーデを簡単に手放すつもりがないことを強調している。

「我々は約1年半ほど前にニックと長期的な結びつきを持ち、それは今も続いている。したがって我々は、彼が来季も我々のもとでプレイすること、クオリティを示してくれることを確信している。プレシーズンは他の時期と比べて噂が飛び交いやすくなるが、それによって事実が変わることはない」

また、シュツットガルトのセバスティアン・ヘーネス監督もヴォルテマーデが残留するであろうとの見通しを語っている。

「彼は来季もチームに残ると思う。現在は休暇中で、それが終わればトレーニングキャンプへ参加することになっている。彼が我々にとっての中心的存在であることは明らかだ。キャラクターでも戦力的な部分においてもそうだ。だから私は彼を来季のプランに入れている。非常に重要な役割を担ってくれるはずだ」

ヴォルテマーデとの契約が2028年6月末まで残っているシュツットガルトとしてはバイエルンとの交渉を急ぐ必要はないため、相手方が要求に応じない場合は破談も辞さない覚悟を既に固めているのかもしれない。

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