マンUは16位、トッテナムは17位、もう“プレミアBIG6”の時代は終わった プレミアはますます読めないリーグへ

マンUは国内リーグで大苦戦 photo/Getty Images

中堅クラブもかなり力をつけている

以前のプレミアリーグでは、『BIG6」を中心に物事を考えるのが一般的だった。このBIG6とはマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、トッテナム、アーセナル、リヴァプール、チェルシーのことだ。

しかし、もうBIG6との呼称は使わない方がいいのかもしれない。今季のプレミアはリヴァプールが制し、2位には現時点でアーセナル、チェルシーは4位、マンCは苦しみながらも6位に入っている。昨季まで連続してプレミアを制していたことを考えれば、マンCも高い評価を得るべきだろう。

その一方で今季はマンUが16位、トッテナムが17位と大きく順位を落としている。両チームはヨーロッパリーグの決勝に駒を進めているものの、リーグ戦の成績を見れば評価ダウンは避けられない。

英『The Standard』もBIG6時代の終わりがきたと見ているようだが、それはアーセナルを指揮するミケル・アルテタも同じだ。

伝統的なBIG6の構造は終わりを告げたかとの問いに対し、アルテタは「そうだと思う。昨季よりも(リーグの)レベルは上がっているように思う」と答えていて、今ではどのチームが勝ち上がるか予想するのが極めて難しい。

終盤に失速したところはあるが、今季はノッティンガム・フォレストやボーンマスといった中堅クラブの奮闘が目立った。チャンピオンズリーグでベスト8まで入ったアストン・ヴィラも力があり、現在リーグ3位につけるニューカッスルもカラバオ杯を制するなど強豪を撃破する力を備える。

8位につけるブレントフォードもクセ者集団であり、継続的に上位争いへ顔を出してきた9位ブライトンも巧みな補強術などフロントが優秀だ。

それに比べるとトッテナムとマンUはフロントの動きも混乱気味で、来季も苦戦することになるかもしれない。よりハラハラするシーズンとなりそうで、プレミアの競争力は他リーグと少々異なるものとなってきている。

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