オリオールズ菅野智之がエンゼルス打線を翻弄 8回1死まで3安打1失点の好投で、5連敗中のチームに勝利を届ける

熟練の投球術で本領発揮の菅野 photo/Getty Images

見事な配球とコントロール

ボルティモア・オリオールズの菅野智之投手が日本時間10日、ロサンゼルス・エンゼルス戦に先発。自己最長の7回1/3を投げ、3安打1失点5奪三振の好投で今季4勝目を挙げた。

チームはこの試合まで5連敗。その悪い流れを止めた菅野はその好投について「価値ある1勝だったと思う。チームがつらい時、なかなか流れに乗れない時に、こういう仕事ができるのはうれしい」と語った。

1回、菅野はすべてスプリットを決め球に三者凡退に打ち取る完璧な立ち上がりを見せると、続く2回は変化球で追い込み、決め球はストレートに変えて、エンゼルス打線を翻弄。2者連続三振など再び三者凡退に仕留めた。その後も6回までほぼ完璧な内容。コントロールが冴え、凡打の山を築いた。

7回にはヨアン・モンカダに低めのカーブを3塁打とされ、続くテイラー・ウォードの遊ゴロの間に1失点。しかし後続も難なく打ち取り、8回もマウンドに上がり先頭のルイス・レンヒーフォを厳しい内角攻めで二ゴロに打ち取ると降板した。

「価値ある勝利」と納得の言葉を述べた菅野は、その後も自身の投球を分析。「スイーパーが良くなって幅が出た。今までない攻めをできたので良かった」と語ると、2回に決め球を速球に変更したことについては、正捕手のアドリー・ラッチマンが「変化球をマークされてる中でうまく配球してくれた」と明かした。

この勝利で菅野は4勝目。チームトップの勝ち頭となっただけでなく、MLBの日本人投手の中でも山本由伸や千賀滉大に並んでトップとなった。防御率も2.72とし、今後ランキング上位にどれだけ迫れるか注目だ。

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