アーセナルに新たな必殺の陣形が? 2ゴールと保持率84.2%叩き出した[3-3-4]の“Wトライアングル”は脅威だ

サカらの2ゴールで開幕戦に勝利したアーセナル photo/Getty Images

ほとんど何もさせなかった

開幕節でノッティンガム・フォレストを2-1と破ったアーセナル。後半は失点やDFユリエン・ティンバーの負傷離脱もあり盤石の勝利とはいかなかったものの、前半で見せた戦いは新しいチームの快進撃を予感させるものだった。

注目したいのはその陣形だ。アーセナルはいわゆる“偽サイドバック”の形を昨季からとっており、おもに左SBのオレクサンドル・ジンチェンコがアンカーの隣に並ぶような形でビルドアップを行なっていた。今試合も右SBに入ったトーマス・パルティが中盤に入る形だったのだが、ここからゲームが進むにしたがって、さらに攻撃的な可変を見せたのだ。

トーマスの前、PA左右の角付近にデクラン・ライスとマルティン・ウーデゴー。両翼は左にガブリエウ・マルティネッリ、右にブカヨ・サカ。PA内には左にカイ・ハフェルツ、右にエディ・エンケティア。左はライスとマルティネッリとハフェルツが、右はウーデゴーとサカとエンケティアがそれぞれ高い位置でトライアングルを形成するような形となり、前半はこれでほとんどフォレストを釘付けにしてしまった。[3-3-4]とも[3-1-6]とも表現できそうな攻撃的なシフトとなり、アーセナルは前半に2ゴールを決めている。
後方は左からティンバー、ウィリアム・サリバ、ベン・ホワイトの順で3バックが基本となっていたが、ボールを持っているサイドのひとりが攻撃参加することで、さらに厚みを加える。初期陣形ではセンターバックだったはずのホワイトが、たびたび攻撃に顔を出していたのはこのあたりに理由がありそうだ。

ボールを失っても選手間の距離が近いため即座に奪い返すことも可能で、ボールがあるサイドに攻撃参加していたDFもそのままハイプレス要員として機能した。『Whoscored.com』のデータによれば、前半のボールポゼッションは84.2%という高い数字を叩き出している。

11分に1度サリバの裏をとられてピンチを迎えたが、その他はほとんどゴールを脅かされることはなかった。守備時はトーマスがSBに戻り、マルティネッリとサカが降りてくればそのまま[4-4-2]のブロックを形成できる。両翼のネガティブトランジションも非常に速く、前半は11分のシーン以外、フォレストに一度のシュートも許していない。

もちろん相手にもよるだろうが、この“Wトライアングル”は今季のアーセナルの必殺の陣形となるのだろうか。

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