今季のバルセロナは未だリーグ9失点と堅守が光っている。そんな中で少し気がかりなのが22歳のDFエリック・ガルシアの状況だ。
マンチェスター・シティから古巣バルサへと移籍した昨季は、主力の一人として公式戦36試合に出場したE・ガルシア。しかし今季はDFアンドレアス・クリステンセンやDFジュール・クンデ、DFマルコス・アロンソといったディフェンダーが新たに加入し、ポジション争いの激しさが増した。サイドバックが本職のアロンソもセンターバックとして起用される機会が多く、2023年に入ってからのE・ガルシアの公式戦先発出場数は4試合に留まっている。
そして彼の存在感はスペイン代表でも薄れてしまっている。昨年開催されたFIFAワールドカップ・カタール大会には参加こそしたものの一切出番を得ることができず。ルイス・デ・ラ・フエンテ体制の初陣となる今月26日のノルウェー戦、29日のスコットランド戦に向けたメンバーには選ばれることもできなかった。
スペイン『MARCA』はE・ガルシアの影が薄くなった原因を考察している。バルサDF陣の層が厚くなったことに加え、シンプルにE・ガルシアのミスの多さを指摘。3-3に終わったチャンピオンズリーグのホーム・インテル戦を例に挙げた。
この試合ではDFジェラール・ピケのラインコントロール失敗に注目が集まったが、E・ガルシアの対応の悪さも目立った。2失点目のシーンではFWラウタロ・マルティネスに対峙したE・ガルシアの守備があまりにも軽かった。ここで勝ち点3の獲得がほぼ必須だったバルサはCL決勝トーナメント進出を逃している。
E・ガルシアがスペイン代表に復帰するためには、まずバルサで出番を増やすことから始めなければならないだろう。残り試合数からしてチャンスはあまり多くないかもしれないが、出場した際には名誉挽回のパフォーマンスに期待だ。