スコットランド、ベルギーのリーグレベルをどう評価する 古橋&旗手の代表落選で気になる移籍先の選び方

古橋は今回のメンバーに入らず photo/Getty Images

スコットランドでも議論が起こる

今では日本代表もほとんどが海外組で構成される時代となったが、プレイしている場所は様々だ。

今月24日のウルグアイ戦、28日のコロンビア戦へ向けた代表メンバーにはベルギーのシント・トロイデンからGKシュミット・ダニエル、DF橋岡大樹、セルクル・ブルージュからFW上田綺世、スイスのグラスホッパーからDF瀬古歩夢、オランダのAZからDF菅原由勢、ポルトガルのスポルティングCPよりMF守田英正、オーストリアのLASKリンツからFW中村敬斗、そしてスコットランドのセルティックからFW前田大然と、5大リーグ以外のクラブでプレイしている者も多い。

気になるのは、どのリーグへ向かうのがベストかということだ。ポルトガルとオランダはリーグレベルも高いが、オーストリア、スイス、ベルギー、スコットランドは優劣をつけるのが少々難しい。
今回の代表選考ではセルティックFW古橋亨梧、MF旗手怜央の2名がメンバー外となっており、これにスコットランド『The Herald』も注目している。古橋&旗手の落選により、スコットランドへの移籍が代表入りに繋がらないのではないかと懸念しているのだ。

「古橋はこれまでの代表戦では16試合で3ゴールとインパクトを残せていない。とはいえ彼が親善試合でアピールの場をもらえないとなれば、おそらく古橋と旗手はチャンピオンズリーグなど欧州の大会から森保監督にアピールしていく必要があるかもしれない。CLでの数得点は、スコットランド国内リーグの26ゴールよりも重いものになるかもしれないのだ」

「オーストリア、ベルギー、オランダ、スイスへの移籍がスコットランドへの移籍よりも代表入りへ繋がると明らかになれば、今後セルティックが日本人選手を獲得するのが困難になる可能性もある」

スコットランドならばセルティック、ベルギーならばシント・トロイデンを中心に日本人選手を積極的に獲得しているクラブもあり、両リーグとも5大リーグよりは移籍へのハードルが低い。最初の海外挑戦地としてベルギーやスコットランドは挑戦しやすい環境とも言える。

しかし代表入りへ繋がりにくいとなれば、リーグへの見方は変わってくるだろう。もちろん代表メンバーは指揮官のスタイルに合うかどうかも選考の基準にはなるが、スコットランド側としてはFW枠で古橋よりも前田の序列が高いことに驚きがあるようだ。

今冬にもセルティックにはDF岩田智輝、小林友希も加わっているが、国内で圧倒的な力を持つセルティックでのプレイは代表入りへ繋がるだろうか。幸い欧州カップ戦にはチャレンジしやすい環境となっているため、やはり同メディアの指摘通りCLなどで結果を出す必要があるのかもしれない。その点は、古橋も今季CL・グループステージで無得点に終わり、アピールには失敗している。

日本人選手の海外挑戦が増えた今だからこその議論だが、Jリーグのレベルと比較した際に5大リーグ以外への挑戦がどこまで評価の対象となるのか。ベルギー、スコットランド、オーストリア、スイスといったリーグはJリーグとそこまで差があるとは言えないはずで、5大リーグへのステップアップに繋げられない場合は評価が難しくなってくるか。

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