相馬勇紀、より「完成度の高い選手」を追い求めて進化中 指揮官も口にした将来への期待

今冬から戦いの舞台をポルトガルへ移した相馬 photo/Getty Images

適応能力の高さですぐさまレギュラーに

ブライトンの三笘薫、レアル・ソシエダの久保建英、ボルシアMGの板倉滉、フライブルクの堂安律、セルクル・ブルージュの上田綺世、セルティックの旗手怜央と前田大然など……。今季は東京五輪世代の欧州での活躍が著しいが、この男も忘れてはいけない。

東京五輪を経て昨年末に行われたカタールW杯の日本代表メンバーにも選出され、今冬の移籍市場でプリメイラ・リーガ(ポルトガル1部)のカーザ・ピアへレンタル移籍した相馬勇紀だ。加入直後から試合に絡むと、2月中旬ごろからは左ウイングとして定位置を確保。ここまで公式戦7試合に出場して1ゴール2アシストと、存在感を発揮している。シーズン半ばでの加入という難しい状況ならが、すぐさまレギュラーに定着するあたりはさすがだ。

ポルトガル『Record』によると、チームの指揮官を務めるフィリペ・マルティン監督も、相馬の適応能力や意識の高さ、彼の将来への期待を口にしている。
「ユウキのチームへの適応能力と、チームにもたらしてくれたものに関して、とても満足しているよ。彼は新たなチャレンジを求めてやってきた。その経験を楽しんでいるように感じるね。彼はお金のためにやってきたのではなく、非常に難しいレベルを継続し、進化するためにやってきたんだ。監督として、彼が選手として成長できる状況にいると感じてくれていることに、うれしく思うよ。それは誰にとっても重要なことだからね」

「彼は私たちのプロジェクトを信頼してくれており、お互いにとても満足していると思う。彼は非常に興味深いさまざまな選択肢を私たちにもたらした選手だ。日本でのサッカーとは、全く異なるサッカーを求められているにもかかわらずにね。攻守両面でより戦術的に、より高いポジションレベルを要求されているんだ。それは、私が彼や他の選手たちに伝えようとしてきたこと。彼がより完成度の高い選手になってきたと感じてくれているのは良いことだし、きっとシーズンの終わりにはさらに成長していると信じているよ」

相馬は欧州で着実に力をつけており、より「完成度の高い選手」を追い求めて進化中だ。今後の更なる成長と飛躍に期待したい。

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