昨夏、今冬と補強に資金を投じながら、結果が出ないチェルシー。プレミアリーグでは10位に沈んでおり、指揮官グレアム・ポッターは胃の痛い日々を過ごしていることだろう。
今のところフロントはポッターを信用しているようだが、果たしてどこまで信じるべきなのか。ポッターは今季途中から指揮官に就任しており、今冬の新戦力もまだ合流したばかり。指揮官にはある程度の時間が与えられるべきだ。
とはいえ、先が見えない場合は指揮官交代の選択肢も必要になる。ポッターはブライトンで結果を出したところからチェルシーに引き抜かれたわけだが、米『ESPN』は中堅クラブの仕事とビッグクラブの仕事は異なると指摘。中堅クラブのブライトンでは結果を残したが、だからといってポッターを名将候補と判断するのは早すぎるのだろう。
戦術はもちろん、ビッグクラブではスター選手をまとめるカリスマ性も求められる。ロッカールームをまとめられないとなれば、やはり指揮官交代へ動くべきだ。
同メディアはここからの1週間が勝負と見る。国内リーグでは4日にリーズ・ユナイテッド、そして7日にドルトムントとのチャンピオンズリーグ・ベスト16第2戦が控えている。特にチャンピオンズリーグの戦いは重要で、チェルシーは1stレグを0-1で落としている。さすがにベスト16敗退は許されず、ここはポッターにとっても勝負となるだろう。
仮に今後どこかのタイミングで指揮官交代へ動くとしても、新監督となる人物は今冬の大型補強に関与していない。膨れ上がったスカッドをまとめるのは大変なミッションで、どちらの道を選んでもチェルシーを安定させるまでには時間がかかるかもしれない。