ここまでリーグ戦19試合を消化し、失点を7点に抑えてリーガ・エスパニョーラ首位に立っているバルセロナ。
未だに失点を一桁に抑えている堅守ぶりが話題を呼んでいるわけだが、その中でも称賛したいのがデンマーク代表DFアンドレアス・クリステンセンだ。
バルセロナは昨年の夏から冬にかけて積極的な補強に動いていたが、クリステンセンは昨夏にバルセロナへ加わった。ここまでのパフォーマンスを考えると、チェルシーを退団したクリステンセンをフリーで獲得したのは大ヒットと言っていいだろう。
対人戦に強いウルグアイ代表のロナルド・アラウホに対し、クリステンセンは足下の技術が安定している。ジェラール・ピケの後継者に最も近いのはクリステンセンの方で、スペイン『MARCA』も攻撃の出発点としてクリステンセンの技術を高く評価している。
また同メディアはバルセロナの補強の中で確信が持てたのはFWロベルト・レヴァンドフスキ、DFジュール・クンデだけだったと振り返っており、クリステンセンがここまで活躍するとは予想外だった様子。
レヴァンドフスキはバイエルン時代の実績を見れば、リーガ・エスパニョーラでもゴールを量産する姿は想像しやすかった。クンデはセビージャでプレイしていたため、リーグの環境に慣れている。FWハフィーニャ、MFフランク・ケシエなど他リーグから獲得した新戦力よりは計算しやすかったとも言える。
チェルシーからやってきたクリステンセンも今季がリーガ・エスパニョーラ初挑戦で、未知数なところもあった。それだけにこの補強が当たったのは大きく、クンデを右サイドバックに回すオプションも可能になった。
左サイドバックでは若いアレハンドロ・バルデが成長しており、これらの要素が噛み合って今の堅守が生まれている。クリステンセンをどこまで計算していたかは分からないが、サポーターもこれだけ守備が安定するとは予想外だったか。