爆買いと表現してもいいだろうか。近年の移籍市場ではイングランド勢の動きがとにかく派手だ。
ビッグクラブだけでなく中堅クラブの資金力が高いことも1つの特長で、英『BBC』によれば2022年にイングランド勢は合計17億8000万ポンドを補強に投じたという。これは5大リーグの中でもダントツの最高額となっている。
代表例を挙げると、マンチェスター・ユナイテッドがアヤックスからFWアントニー(8200万ポンド)、レアル・マドリードからMFカゼミロ(7000万ポンド)、リヴァプールはベンフィカからFWダルウィン・ヌニェス(6400万ポンド)、FCポルトからFWルイス・ディアスを3750万ポンド&ボーナス1250万ポンド。
ニューカッスルがレアル・ソシエダからFWアレクサンデル・イサク(6000万ポンド)、マンチェスター・シティはドルトムントからFWアーリング・ハーランド (5120万ポンド)など、平気で5000万ポンド以上が動く世界だ。
2023年もチェルシーがシャフタール・ドネツクから8900万ポンドでFWミハイロ・ムドリクを獲得するなどロケットスタートを切っており、今年もこの傾向は変わらないか。
ちなみに2位はセリエAと紹介されているが、補強費の合計額は5億4300万ポンド。プレミアリーグの17億8000万ポンドとはかなりの差がある。
すべての移籍がヒットしたわけではないが、やはり大物選手を加えたチームは強い。今後はチャンピオンズリーグをイングランド勢が支配していく可能性もあり、マネーゲームで互角の勝負を挑むのは厳しいだろう。