頼れる36歳のベテランだ
FIFAワールドカップ・カタール大会ではフランス代表の一員として準優勝に貢献したミランのFWオリヴィエ・ジルー。ミランとの契約は延長することを望んでいるようだが、フランス代表については引退も頭に浮かんでいるようだ。
ミラン在籍1年目となった昨季はリーグ優勝に大きく貢献し、今季もセンターフォワードとしてチームを牽引し続けているジルー。ワールドカップでもFWカリム・ベンゼマが欠場したことにより、レギュラーとして6試合に出場。4ゴールを決める活躍を見せた。
伊『Gazzetta dello Sport』によれば、ジルーは自らの将来について仏『Canal+』のインタビューで語っており、代表引退の可能性を仄めかしている。ワールドカップも共に戦った守護神ウーゴ・ロリスの決断が影響しているようだ。
「今のところフランス代表としてまだ戦っていくつもりだけど、(GKウーゴ・)ロリスがやめるのを知って動揺した。僕たちは特別な関係なんだ。僕が自分の決断を発表するまでは何が起こるかわからないから、まだ代表入りの権利は持ち続ける。だけど僕は自分にとって大きな意味を持つこの青いジャージ(フランス代表のユニフォーム)をまだ着たいかどうか、考えなければならない。そのための時間を自分に与えるつもりだ」
一方、今季限りとなっているミランとの契約は延長したいと考えているようだ。アメリカのMLSに興味があることも明かしている。
「(契約を)更新したい。スクデット獲得でファンの心を掴むことができたからね。話を進めているよ。ミランでトップレベルのままキャリアを終えられるならそうするつもりだ。国外のリーグに行くこともできた。アメリカのリーグはお気に入りなんだ。(でも頭の中にあるのは)ミランでゴールし続け、タイトルを獲得することだ」
ジルーが代表活動について今後どのような決断を下すのかは気になるところだが、今はワールドカップ明けから不調に陥っているミランをどう立て直すかが重要だろう。ミランでフル稼働状態が続いていた上、ワールドカップ決勝まで戦ったジルーは相当疲労が溜まっているはずだが、ここから状態を上げていくことができるか。