苦しんでいるウルブズは新監督の下で後半戦に臨む
27日、プレミアリーグ第17節のエヴァートン戦を1-2で勝利したウォルバーハンプトン。フレン・ロペテギ監督にとってはプレミアリーグ初陣となったが、早速彼を招集した効果が表れている。
成績不振により10月初旬にブルーノ・ラージ前監督を解任していたウルブズは、11月に入ってから、過去にスペイン代表やレアル・マドリードも率いた元セビージャ指揮官ロペテギ監督の就任を発表。ワールドカップが挟まったこともあり、ロペテギ体制の初戦は今月21日に行われたカラバオカップのジリンガム戦となったが、彼らはこれを2-0の勝利で終えていた。
このような流れで迎えたプレミアリーグのエヴァートン戦。ウルブズは前半開始早々に失点したものの、CKからすぐさま同点に追いついた。そして、後半アディショナルタイムには逆転弾を奪い、劇的な勝利を飾っている。
スペイン『AS』は、この試合でウルブズがCKから生んだ同点ゴールに注目している。このシーンでキッカーを務めたのはFWダニエル・ポデンセだったが、彼はクロスをあげずにショートコーナーを選択。そこからペナルティーアーク付近にポジションを取っていたMFジョアン・モウチーニョへボールが渡り、彼は最終ラインの裏へアウトサイド気味に浮き球でパス。リスタート後に中央へ寄ってきていたポデンセがこれに反応し、きっちりと押し込んだ。
同メディアはこのゴールについて、「イギリス全土を驚かせた」「ロペテギ監督の手腕は初戦から明らかだった」と称賛。デザインされた非常に美しいCKだった。
現在ウルブズは降格圏内の18位に沈んでいるが、“ロペテギ効果”の後押しを受けて、ここから順位を上げていくことができるか。次戦は31日のマンチェスター・ユナイテッド戦となるが、もしかするとこの試合でも彼らのデザインされたプレイが見られるかもしれない。